今、エンジンオイルってどこまで進んでいるか知っていますか?
今はAPI規格で最高のグレードはSPというものになっています。
SPの前はSN Plusでした。
2020年の5月に誕生したグレードです。
昨年ですね。エンジンオイルって、少しずつですがその時代と用途に合わせて進化を続けてきました。
僕が覚えている限り、SHなんていうグレードもありましたね。
そこからSJが出来てSLができ、SMを経てSNになりました。そして何故かSN Plusという中途半端な表記が誕生して、現在ではSPというグレードになっています。
目次
SPグレードのエンジンオイルの特徴は?
それではSPグレードとは、どのような特徴を持ったグレードのオイルなのか?
・LSPIの防止性能
・タイミングチェーンの摩耗防止
大きくこの2つの性能が高められて追加されました。
LSPIっていうのは低速早期着火の略です。ガソリン直噴ターボエンジンが低速・高負荷運転時にプラグによる火花が飛んで燃焼する前に、ノッキングのように燃料が着火してしまう現象です。
最近のエンジンは、ダウンサイジングターボを搭載している車が多いです。
もちろんエンジンはタイミングチェーンばかり。現在主流になっているエンジンに合わせた最新グレードというわけです。
SNグレードに比べると、この2点だけではなくて総合的にも性能は向上しています。
例えば省燃費性能だったり、清浄性なども総合的に全てSPグレードの方が性能が向上しています。
最近のタイミングチェーンは伸びてトラブルを起こしやすい
最近のタイミングチェーンってよく伸びます。
伸びると言っても、国産車ではないんですが。
VWのエンジン、エンジンがものすごく不調だなぁって点検してみたら、タイミングチェーンが伸びている・・・。
こういう故障が非常に増えてきています。
チェーンの交換は車種によってまちまちで、40万近い修理代がかかる車もあります。ポロあたりなら20万円もかからないですけど。
このチェーンって、はっきり言って素材が悪いんです。でももしこれらのエンジンに最初からSPグレードのオイルを入れていたらどうなるのかなって。
もしかしたらチェーンの伸びを抑制して寿命が延びるのかもしれない。
今増えてきたトラブルだからこそSP規格は必要なのかも知れませんね。
早いオイルメーカーでは今までのオイルもSPグレードにアップグレードしているところもあります。
せっかくなら新規格のSPグレードを試してみてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。