車のスピードメーターってどうなってると思いますか?
多くの車はデフやミッションにセンサが付いていて、そのセンサからの信号をコンピューターが処理してメーターを動かしています。
車の電源を立ち上げたとき、メーターが左右に振り切れる演出をしている車。あれらはこういった車速センサを使っています。
では昔の車はどうだったのか?
昔の車はなんとミッションやデフの回転を直接メーターへ繋げていました。ミッションやデフにメーターワイヤーが刺さるようになっています。
ミッション・デフが回転するとメーターワイヤーも回転して、スピードメーターを動かしていました。なので、メーターASSYを外す時はメーターワイヤーの接続を切り離す必要がありました。
そして、昔の車ならではの故障。
こちらのスバル、サンバー。
もちろんメーターはアナログ式で、メーターワイヤーでミッションからスピードメーターへワイヤーがつながっています。
症状はメーターがちゃんと動かない。メーターワイヤーが破断しているわけでもなく、スピードメーター自体も不良な箇所はなさそうでした。
原因を探っていくと、どうもミッションの出力側にあるのでないかと?
メーターワイヤーの刺さっているハウジングをばらすと、プラスチックのギヤがありました。
ギヤを確認すると、ギヤが減っているのがわかります。
中央部が削れているのがわかります。
こちらがミッションの回転を取り出すギヤ部。
もちろんミッション側は金属です。メーター側が樹脂製なので、削れていました。
というわけで、ギヤを交換する必要があります。
今では考えられない故障ですね。
もしこのギヤが欠品や製造中止になってしまえば、スピードメーターが動かなくなるため車検にもちろん合格できなくなります。
この手の故障が増えてくると、3Dプリンターの出番かもしれませんね。
ある程度低コストで製作することができますからね。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。