ランフラットタイヤというタイヤをご存知ですか?高級車に採用されているタイヤで、パンクをしたとしても時速80kmの速さで80km程度の距離を走行できるタイヤです。
ランフラットタイヤの秘密はサイドウォールにあり、サイドウォールの内側にゴムの層をもうけてあります。パンクしてもここで支えるために走行が可能になっています。
近年の車には、スペアタイヤがついていないケースが多いです。スペアタイヤをなくすと軽量化にも一躍を担い、燃費を稼げるという意味なのかもしれませんけど、スペアタイヤがないんです。ですが、大体パンク修理キットが同封されています。パンク修理キットは、エアバルブから流し込んで内部で膨張して内側から穴を塞ぐというものです。
パンク修理キットを使ってパンク修理をしたタイヤを見たことがあるんですが、悲惨なほど内部が汚れていました。当然パンク修理キットでパンクを修理したものは一時的なので、タイヤを交換しないといけないし、パンク修理材もまた購入しないといけない。結局割高になってしまう。
車検や定期点検ではスペアタイヤの点検項目がありますが、ユーザー車検などで車検を行っている人は、自分のスペアタイヤをたまには点検してみてください。大体1年で4分の1ちょっとは空気が減っています。2年経っていると空気圧は半分以下になっている。スペアタイヤのほとんどはテンパータイヤなので、空気圧が高めです。いざ使うということに空気がなければシャレになりませんから。
ほとんど取り外されないスペアタイヤですが、たまには外しておかないとネジが固着することもあります。車検整備で外そうとしたらネジが折れちゃったケースだってあるんです。今まで一度も外したことがなかったんでしょうね。いざ使おうと思ったらネジが回らないなんていうのもシャレになりません。
スペアタイヤでまた劣化しやすいのがチューブレスバルブです。やはり使っていなくて硬化が始まってくるとひび割れているものが多いです。ちょっとひねるとすぐにエアが漏れてしまうので、その辺をよく確認しておきましょう。
理想はタイヤサイズと同じサイズのタイヤをトランクに入れておくことですね。もしパンクに見舞われても交換して問題なく高速道路などだって運転することが可能ですからね。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
私の車は9年目ですが、スペアが吊り下げ式の為未使用ですがホイール以外交換しました、意外に入手に時間がかかりましたが。
その後定期的に取り付け状態の確認をしなかった私も悪いのですが、金具が6ヵ月後に緩んでいました。異音に気がついて脱落前に何とかなりましたが、一度緩めた物の増し締めの大切さを知りました。
スペアがつり下げ式の場合錆でネジがやられていることがよくあります。
たまにはネジを回していれば問題ないんですが、そうでない場合はいざというときに困ることになりますからね。
車検や定期点検の時には空気を入れますけどね。吊っている状態で空気が入れられればそのまま入れてしまうことがありますから。
自分で外す時はタップ・ダイスを使って修正し、ボルトをエンジンオイルで拭いています。
格納方法でエアバルブが上を向いているものですから、必ず外すんですが今年はローテーションを業者に任せた(3年間無料なので)ので、スペアを交換した時以外外さなかったんです。
今乗っている車の型式以降はスペアタイヤがオプションでも無いので、乗りたくないんです。
一人で乗るには無駄にでかいんですけど、気に入って乗っているので予防整備との戦いになりますね。
今はスペアタイヤがなくなってきていますからね。それにしてもパンクしたら困ると思います。
修理できるほどのパンクならいざ知れずですね。