スペーシア、アイドリングストップランプが点滅してしまったという事で入庫。
アイドリングストップが出回ったころ、さんざん振り回されたアイドリングストップ。
ランプが点滅するとか、アイドリングストップしないとか。まあいろいろとありました。
とりあえず、基本から点検をします。
走行距離は10万キロオーバーで、エンジンをかけるとすぐにアイドリングストップランプが点滅を開始します。
診断機をつないで、故障コードを読み取ります。
現在故障でP1360のバッテリー性能低下。
続いて、バッテリーを点検してみます。
バッテリーを確認したら、純正装着品がついていました。
10万キロ無交換でここまできたのか・・・。これはよく頑張ったほうだなと。
テスターを当てると、健全性が9%に対して充電量が100%。
簡単にバッテリーの状態を説明すると、電気を貯められなくなっているという事です。健全性が9%なので、今まで100貯められた電気が9しか貯められない。
9しか貯められない状態で充電量が100%なので、満タンが100に対して現状は9であると。
細かい解釈は違いますけど、こんな風にいイメージするとわかりやすいです。
お客さんにバッテリーが劣化している旨を伝えて金額を提示。OKをもらったので、バックアップ電源を繋ぎながら新品のアイドリングストップバッテリーへ交換しました。
バッテリーを交換後、診断機でリセットをかけてみます。
すると、相変わらずアイドリングストップランプは点滅しています。
やっぱり。この年代の車ってダイハツ車もそうですが、診断機を使って故障コードが消せないものがあるんです。
ダイハツの場合は特定のヒューズを抜くという方法があります。
スズキの整備書を見ると、記載がないのでバッテリーのマイナスを外して10秒以上放置。
バッテリーマイナスを外すと、いろいろなものがリセットされるので、再設定が大変です。
その後、エンジンをかけるとアイドリングストップランプは消えています。
そして、故障コードも現在故障から過去故障へと変わっていました。この状態でコードをリセットすると、完全に消去できました。
その後少し走ってアイドリングストップすることを確認して終了。
ちなみにこの故障コードP1360を記録する条件として
・エンジン始動時のバッテリー電圧が2回連続して7Vを下回った
です。
アイドリングストップは様々な条件をクリアしないと作動しません。
ちなみに、バッテリーが元気であっても、ブースターでジャンピングしてエンジンを始動したりすると、アイドリングストップしなくなります。
例えばセルモーターが回らないからと、ブースターでジャンピングをした場合など。バッテリーは元気な状態でブースターをつなげると、アイドリングストップしなくなる。
その場合は一度エンジンをOFFしないと駄目なんです。
年式とメーカー、車種によってアイドリングストップってバラバラです。ただそのほとんどの原因はバッテリーの劣化が多いです。
GSユアサ ER M-42R / 55B20R ECO.R Revolution 国産車バッテリー アイドリングストップ車対応 GS YUASA ジ…
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。