スマートキーの電波をジャックして、車を盗むという手口が流行っています。巷で言う所のリレーアタックと呼ばれてる手口です。
スマートキーを持ってる人の近くに、専用の電波ジャック機械を持ってる人間が近づいて、車両のそばにいる仲間に送る。仲間がその電波を元にエンジンをかけて盗んでしまうという技。
これは今までのメカニカルキーではなくて、ポケットに入れておくスマートキーならではの機能を逆手に取った盗難手法です。今、スマートキーが全盛なので高級車をターゲットに盗まれている。
リレーアタックをするにはスマートキーの電波をジャックしないといけない。ですが今発売されている新しい車には、スマートキーの機能を意図的にオフにできる車があります。
トヨタの新しい車がメインで、スマートキーの電波をオフにできます。これを僕も試してみました。
トヨタのスマートキーオフにする方法
スマートキーの機能をオフにする技はとても簡単です。
ロックボタンを押しながら、アンロックボタンを2回押すだけ。
すると
スマートキーの赤いパイロットランプが4回点滅します。これでオフモードになり、電波を発信しなくなります。
オフモードにしておけば、スマートキーから電波を出さないのでリレーアタックの被害を回避できるというわけです。
他のメーカーも調べてみましたが、トヨタの比較的新型車とスバルの新しい車くらいしかできないみたいです。ダイハツの現行車種の取扱説明書を見ても、オフにする機能は書いてありませんでした。スズキも説明書に記載がなかった。
今後、スマートキーのオフ機能も順次追加されていくと思いますが、新型のトヨタ車に乗ってる人はぜひ使ってください。
ちなみに、初車検を迎えるアクアなどで試しましたがダメでした。
やはりかなり高年式じゃないとダメみたいです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
専門用語ですが、コードを送信するたびに変わるキーレス(DEI 社製)を所有してますが
これを、今まで安全だと思ってました。本体はViper 5902 + 516Lです。
送信するたびに変わるキーレスなら、複製などは難しいと思います。でもリレーアタックだとやはりやられてしまうかもしれないですよね。便利になるとその代償としてハッキングされるというのもデジタルも考えものですよね。
ゼロクラウンやクラウンマジェスタなどの車内に設置してある「キーキャンセルスイッチ」
これを押し、OFFにしておけばスマートキーのスマート機能が働かなくなりますが、キーから電波が出なくなるのでこれでもリレーアタック防止にはなるかな、と思います。
スマート機能というのは・・・
①スマートキーを携帯していればドアーの取っ手に手をかけただけで開錠される機能
②スマートキーを携帯していれば車内のスタートスイッチを押すだけでスイッチが入る(ブレーキペダルを踏みながら押せばエンジンがかかる)という機能
③スマートキーを携帯していればトランクに設置してあるスイッチを押すだけでトランクが開錠されるという機能
↑キーキャンセルスイッチを押してスマート機能をOFFにすると、上記の機能が働かなくなりますが、その対処法としては・・・↓
①:スマートキーのリモコンスイッチを押して開錠すればよい
②:キースロットにキーを挿せばスタートスイッチが入る(キースロットのない車であれば、キーキャンセルスイッチをもう一度押してスマート機能が再び働くようにする必要がある)
③:①と同じ。あるいは車内のトランクオープンスイッチを押して開ける
なるほど。リレーアタックはやっかいですが、電波を飛ばさないようにすればOKですからね。キーキャンセルオフという方法も知りませんでした。