今日はスマートキーのお話です。今の車ってかなりの確率でスマートキーを採用してきていますね。
スマートキーって、ポケットにキーを入れておくとドアの開閉ができたりエンジンをそのままの状態でかけることができるといった便利な物。
スマートキーがでた頃って、盗難防止のブザーがブーブーブーブーあちこちで聞こえたものです。
それはスマートキーでドアロックを開閉しないと、盗難防止が働いてしまうということを世間的に認知されていなかったからですね。
さらには、スマートキーの電池が終わりかけるとエンジンがかからなかったり、室内にキーを入れておいたらいきなりインロックしちゃったりと、今までいろんな事件を起こしてくれました。
が、一番困るのがスマートキーを無くしてしまった場合。これはスペアキー・メカニカルキー共に全部無くしてしまったケースです。
もしスマートキーを無くしてしまったら・・?
僕が経験した中で2人ほどいました。
イモビライザー付きの車で、スマートキー搭載のもの。それら全てを無くしてしまった場合、どうするか?
これは正直言ってかなり困ります。どのように困るのか?
まず従来の鍵を紛失した場合のリカバリー方法から紹介しますね。
鍵のタイプが通常の鉄板の刻みキー。これを紛失してしまった場合は、
1、運転席のドアをツールを使って開ける
2、運転席のキーシリンダーを外してキーナンバーを確認する。
3、メーカーによってはキーナンバーでそのまま注文が可能。もし注文ができないメーカーの場合、鍵専門店にキーナンバーを伝えて作ってもらう(本人確認の書類必要)
と、3ステップになります。
これにイモビライザーがついてくると、鍵までは作ることができます。そのあとイモビライザーを登録しないとエンジンをかけられない。
つまりイモビライザー搭載の場合、4番としてレッカーで車をディーラーに持ち込み作った鍵のイモビライザー登録をしてもらう。
このような手順になります。鍵が失くなったとしても、なんとかリカバリーができないわけでもないのです。
これがスマートキー搭載の場合になると、どうなるか?
1、運転席ドアを開けられるのかどうか?ここが第一の関門。今の車は内張りにツールを差し込んでインロックを解除できない構造になっています。
運転席ドアを開けるには、ドアに隙間を作って室内のドアロックノブを直接動かして解錠するしかありません。
運良く解錠できたとしても、エンジンは当然かけられません。さらには全てがロックされているのでレッカー車に乗せることも困難です。
ただっ広い場所でまっすぐキャリアカーを入れられるなら運び込むことはできなくもありません。が、ハンドルを切らないといけない場合はキャリアカーに積むことは大変困難になります。
なのでここからディーラーに作業を依頼する。具体的な作業はスマートキーの新品を注文して現地でイモビライザーの登録をしてもらうということ。ただスマートキーの新品を用意したとしても、イグニッションをONにできないと登録ができない。
スマートキーのコントローラーと言われる部品をセットで交換しないといけなくなってきます。(メーカーにもよります。)
費用は5万〜10万円ほどかかってくる。
僕が遭遇した2件の場合、1つは公共の駐車場に止まっていたため、許可を取って新品のキーが届くまで車を置いておいてもらいました。あとはいつも取引しているディーラーが近かったので、全部を現場でやってもらったのです。
2つ目の場合も同じ。やはりディーラーに出張でなんとかしてもらった。車を移動しようにも動かせない。とても厄介な状態になっていますから。
スマートキーを無くしたら、とりあえずスペアのスマートキーを作りましょう。イモビライザーと登録代含めて2万円ちょっとでスペアを作ることができます。
今の車はキーを失くすととても大変だということを覚えておいてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。