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マツダ スカイアクティブGのピストンやベルトについて

本日はマツダ スカイアクティブエンジンについてお話を


このピストンはスカイアクティブのデミオのエンジンのピストンです


真ん中が凹んでいます

マツダのスカイアクティブという技術は、ハイブリッドに頼らず既存の技術を突き詰めていって、
次世代の燃費基準を達成させるという目的で開発されました。

その皮切りが、デミオのスカイアクティブGです。
デミオはコンパクトカーでハイブリッドでないながらリッター30kmという素晴らしい性能を持って発売されたわけです。

スカイアクティブはガソリンとディーゼルともに圧縮比が14です。ガソリンでは類をみない高圧縮であり、
ディーゼルではこれまた類をみないほど低圧縮エンジンです。

今回はガソリンのデミオのスカイアクティブGについてです。


結構小さいピストンですね

まずはピストンですが、図のように小さいです。
排気量が1298ccなので、1気筒あたり324,5ccです。

他の1,3リッターよりも小さいのは、ボアが小さくされて、ストロークで排気量を稼いでいるからです。

スモールボア、ロングストロークエンジンとなります。
なので高回転は鈍くて、レッドゾーンが従来の6600回転から5500回転に落とされています。

ロングストロークだからトルクは割とあるわけですね。

当然各部機械損失を減らしてきています。ロッカーアームはニードルベアリングを内蔵したもので、
少しでもフリクションを低減させています。バルブスプリングもかなり柔らかいものに変更されているそうです。

柔らかいバルブスプリングはバルブサージングを引き起こしやすいですが、レッドゾーンを低めに設定してあるので
問題がないということです。

エンジンはミラーサイクルを採用して、通常よりも吸気バルブが開いているタイミングが長くなっています。
圧縮工程でもまだ吸気バルブを開いて、吸入した空気を少し逆流させて閉じる。

そして少ない吸入空気を高圧縮させて、大きく膨張させる。
圧縮比がでかいので、燃焼室が狭くなっていてプラグが当たらないようにピストンヘッドの真ん中がくぼんでいるらしいです。
あとは燃焼を上手くするため。


ピストンリングなどもギチギチにシリンダーに密着するタイプではないとの事

今までのデミオはファンベルトがサーペインタインの1本がけ方式でしたが、このスカイアクティブは2本がけになっています。

オルタネーターとエアコンが1つのベルト。
もう一つはウォーターポンプを駆動するベルトになっています。

1本がけのベルトだと、クランクプーリーがかなり振れるとのことで、2本がけになおされた。

そのウォーターポンプのベルトがストレッチベルトを採用しています


これが現物のストレッチベルトですが、テンショナーなどを使わないベルトです。
従来のベルトよりも伸縮性のある素材をつかっているためです。


スバルでもストレッチベルトを採用している車がありますが、デミオは交換はシンプルです。

外すときはベルトをウエスで引っ張りながらクランクプーリーを回して少しずつ溝をずらして外す。

つけるときは逆に少しずつ溝を合わせながらクランクを回してはめるという。

ミラーサイクルエンジンなので、吸入空気量の測定のセンサーは2つつかっています。

エアフロで単純に吸入した空気量を計測して、圧縮工程で逃がした空気をバキュームセンサーで計測して
きちんとした空燃比にあわせているそうです。

なにはかくともあっぱれなエンジンなのです。

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