停車や駐車中にブレーキペダルをいちいち踏み込んでいなくてもブレーキをかける装置。サイドブレーキ。
サイドブレーキと呼ばれたり、パーキングブレーキと呼ばれることもあります。トラックの場合はセンターブレーキなどと呼びます。どれもやっていることは同じで、機械式のワイヤーを介してワイヤーの張力でブレーキシューやブレーキパッドを操作して、ブレーキをロックするものです。
今でこそ電動サイドブレーキというものが出てきましたが、サイドブレーキと言われるとまだまだワイヤー式のものが8割くらいです。
電動サイドブレーキは、その名通り電子制御でサイドブレーキを操作します。ワイヤーでやっていたことをモーターで代わりをしています。サイドブレーキのレバーなどはなくて、スイッチだけです。
スイッチを動かすとモーターが働いてブレーキパッドやブレーキシューを動かして車輪をロックする。メリットは坂道運転などのアシストに使えること。サイドブレーキの戻し忘れによる走行を防ぐことなどなど。デメリットはコストが高い。
そんなサイドブレーキですが、ワイヤーがダメになることがあります。
サイドブレーキのワイヤーを交換した経験がある人はほとんどいないと思います。車の中にはサイドブレーキワイヤーが弱い車が存在します。
そういった車はサイドブレーキワイヤーに水が入りやすくて錆付いて、動かなくなる。通常サイドブレーキのワイヤーに明確な交換時期はありません。故障した時に交換するということになります。
サイドワイヤーが故障するのはどういう症状かというと、レバーを引いてもサイドブレーキが効かない。もしくはレバーを戻してもサイドブレーキが戻らない。ワイヤーが切れてレバーがスカスカ。などなど
サイドワイヤーの交換時期は「故障したら」「切れてしまったら」ということになります。
サイドワイヤーの交換費用はどのくらいか?サイドブレーキのワイヤーはリヤブレーキにつながる2本。そして2本からレバーにつながる1本の合計3本を使ってる車もあります。多くはリヤブレーキから直接室内へ引き込んで、レバーに繋がってるので2本です。
何かしらの原因で交換する場合、故障してるワイヤーのみ交換することになりますが、状況によっては左右両方交換することになります。
交換手順はドラムブレーキからサイドワイヤーを外して室内まで引き廻すわけです。が、車によっては燃料タンクの上を通っていて、タンクを下ろさないとできない車もあったりするので、工賃はまちまち。
サイドブレーキワイヤーの交換費用は2万円〜5万円くらいになってきます。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。