整備内容を伝えるということ

本日は整備内容を伝えるというタイトルで行きたいと思います。
なぜならば、これに最近頭を抱える日が続いているからであります。

先日あったのは、オイル漏れについてでした。プレオで7年落ち位で、走行が4万キロ位。
リフトアップしたらオイルが漏れていた。にじみではなくて、オイルが滴り落ちている位。垂れていた。
一体どこから漏れているのだろうと探してみたら、ヘッドカバーのパッキンが一つオイルパンのシーリングの付近もそう。タイミングベルトカバーからも漏れているように見える。
とどめはヘッドガスケットからも漏れた跡があった。これは大変ですよ。説明が。
このオーナー様は、結構定期点検で車両を入れてくれる方。プロの目がいつも見張っているにもかからわずオイルが車検時に漏れてきたんですよ。
では、オイル漏れはどの程度なら黒でどの程度なら白であるか?この判断も非常に難しい。
まずプレオについてはエキゾーストがフロント側、すなわち、オイルが漏れて滴り落ちるとフロントパイプにオイルがつく可能性もある。ということは燃えることも示唆している。危険です。
わが社は指定工場。指定工場だから、陸事よりも厳しい目で見ないと自分達の首も絞めかねないから
整備基準は結構厳しいと思います。なぜなら認証工場であれば、オイル漏れは綺麗に洗って、陸事の検査を受ける。
といったことも可能。ですが指定工場。お客さんもうちの工場の大切なお客さん。
全てをお話しするわけです。このプレオの場合だと「外れ車両」ということになるのかもしれませんが、お客さんは納得がなかなかいかないでしょう。では洗って車検を通すか?それが出来ないのが指定工場。
それによって、オイルが付着したタイミングベルトが切れてヘッドが駄目になったとかマフラーにオイルがついて車両火災を引き起こしたなんてことになったら大問題です。

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お客さんには、ヘッドガスケットまでの交換見積もりを提示しました。そして、オーナーが希望するのならその部分に関しては保障ができませんが、ヘッドカバーのパッキンを修理して経過をみましょうか?
という選択肢も有ということを説明しました。とても難しい説明です。
フロントマンが丁寧に話を伝え、でも納得いかない場合は工場長や部長クラスにも話を通してもらう。
といったことが起こったりもします。

結果この車両はヘッドガスケッとまでを修理しました。スーパーチャージャーつきでとてもやりづらかった。
この整備が結果でまたオイルが漏れてきたら今度は完全に保障になりますからね。
整備内容をお客さんに伝えるという作業は実はかなり骨の折れる仕事なのかもしれません。

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