日記・戯言

自動車整備業はオワコンか?新卒が入らず退職者が後をたたない原因など

5月病というフレーズがあります。

4月に新しい会社へやってきて、緊張感いっぱいの中1ヶ月働いてきたところでゴールデンウィーク。

ゴールデンウィークで長期休業をもらえたら、会社に出社するのが精神的に難しくなってしまった・・。

5月病に限って言えば、整備業界だけの話ではなくて、すべての社会に通じる病だと思います。

2023年度もスタートしましたが、昨年あたりから僕を取り巻く環境も、今一番危機感が増してきています。

というのも、去年に退職した整備士が相当いるということ。それが定年退職じゃないのです。まさに要というような整備士や、若手がどんどんと離職していっています。

去年退職した人数と、残念ながら今年スタートして1ヶ月で退職の決意をした人数が二桁に迫る勢いで、この業界の危機感を非常に感じてます。

整備業界はオワコンなのか?

よく整備業界はもはやオワコンだよねって。言われることがあります。

実際はどうなの?と聞かれますけど、オワコンにならざるを得ない工場は増えてきていますね。

CASEやオンラインのOSS車検など、従来の点検・車検整備から、その方法が大きく変わりつつあります。

その流れについていくためには、それなりの投資をしないといけない。それができない工場は、整備業界で存続することが難しくなってしまいます。

僕の整備支部でも工場をたたんでしまった会社が数社あります。

現在、整備業界で働いている人間が希望を持てなくなっているのも事実で、それを改善できない事業者は立ち行かなくなっていきます。

うちの会社もなんとか踏みとどまっているとは思いますが、離職者がこれほど増えているということは、現場で働く人間がこの先に希望を持てなくなっているんでしょうね。

僕がこの会社に転職した頃って、仕事量ももっとあって、普通に日を跨ぐことが多々ありました。今はどうかというと、労働環境は改善されてきています。

昔とは比べ物にならないくらい、時間の密度は濃いですが、残業を減らすということで、比較的早く帰れるようになってきた。

うちの会社の時間密度が非常に濃くなってきて、それについていけなくなる人間も増えてきました。

新採用された人間が早くにやめていってしまうのも、そこにあるのかなと。

新卒と呼ばれる、学校を卒業してから就職してくる若い人材はここずっと入ってません。

今後整備業界はさらにカオスな状況になる

よく同僚たちとも話していますが、自分の息子たちが整備士を志そうとしたらどうするかと。

止めはしないけれど、おすすめはできないかなと。

大半の人はそう言います。絶対やめろっていう人もいますね。

もし整備をやるのであれば、点検・車検工場ではなくて、何かに特化した工場に入ったほうがいいと思います。そのスキルを磨くために、とりあえず整備工場の扉を開くのはいいですけどね。

僕がこの業界に入った頃っていうのは、みんな怖い先輩たちばかりでしたが、やりがいは感じられたし自分のスキルが上がっていくのが楽しかった。

今はどの業種もそうだと思いますが、SNSで評価を上げられたりもするしで、違う側面からも精神的に厳しくなっています。

本当に車が好きな人なら続くと思いますけど、なんとなくで入社すると多分続かない人、多い業界ですね。

10年後どころか5年後も、どうなっているのか全く想像がつきません。今整備業界はものすごいスピードで変化しています。

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