以前も更新したことがありますが、シートベルトの警告灯というものは時に車検に立ちはだかることがあります。
知り合いから相談を受けた、ミツビシのミニキャブの軽トラック。シートベルトの警告灯が点灯しないので、車検に落ちてしまったという。
このミニキャブのシートベルト警告灯は、点灯しない場合として考えられるのが
単純にメーターパネルの球切れということ
そしてもう一つは、シートベルトのキャッチが不具合がでているということ。
年式が古くなってくると、大体後者が怪しくなってきます。そうなるとシートベルトのキャッチ部分を交換しないと車検に通らないんですが、困ったことにシートベルトのキャッチのみでの部品設定がないんです。
なので、シートベルト警告灯を点灯させるためには、シートベルトASSYで交換をしないといけなくなる。そうなると金額が26000円くらいかかってしまうんです。
知り合いも、シートベルトのキャッチがダメだということで、会社にあった解体車から取り外して譲ることにしました。もちろんリサイクル法うんぬんなので、解体業者にその旨を伝えておきます。
そうなんです。シートベルトのキャッチ部分というのは車検に大きく関わってくるので、部品としてはかなり価値が高い部品になってくるんです。
キャッチは、17mmで外せるので簡単です。そして、センターコンソールに配線が通っているのでそれを外す。
同型のミニキャブトラックだったので、これを持って行ってもらって付け替えて車検に通してもらうことにしました。
知り合いはユーザー車検だったので、無事にシートベルトの警告灯が点灯したので検査には合格したとのこと。
しかし、
知り合いからの一言で目が点になってしまった
「シートベルトの警告灯は点灯するようになったけど、ロックしなくなったんだよね」
おいおいおいですよね。シートベルトの警告灯よりもシートベルトがロックしないほうが問題じゃないか?だけど車検には通ってしまう。
うーむこれはよくないということで、しょうがないのでシートベルト自体も付け替えてもらうことにしました。本来ならこういう部品は新品をつけてもらうに限るんですが、本人が了承しているのでOKとしました。
シートベルトを付け替えるまではこの知り合い、助手席のシートベルトのキャッチを使ってロックさせて運転していたとのこと。
こういう事例があると、検査ってなんなんだろうな・・・。って考えさせられてしまいます。ユーザー車検だからこそ通ったんだろうな。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。