ネジロックが必要な部分

ネジっていうものは完全ではないということをご存知でしょうか?以前絶対に緩まないネジを開発した企業がありましたが、ネジというものは振動で緩んでくる性質を持っています。

自動車に使われているネジやらボルト類はそれこそ何万点に及んでくるわけですが、その全てが緩んでくるといったらそうでもありません。スプリングワッシャーやネジの周り止めなどを施されているものがあり、明らかに振動で緩んでくるネジは少ないです。

しかし、それでも緩んではいけない部分というものもあるわけで、そういった部分にはネジロックと呼ばれる液体をネジに塗布してから締め付けています。

screw-lock1

デファレンシャルとファイナルギヤの結合ボルト。ここにはネジロックが使われていることが多いです。メーカーや車種によっては違ってくることもありますけれど。

screw-lock2

フライホイールにもネジロックを塗布して締め付けてあるメーカーが多いです。やはり大きな駆動力がかかってネジが緩みやすいのかもしれません。

ネジロックで有名なのはロックタイトです。

結構びっくりしたのが、VWのゴルフなどのブレーキパッドを交換しようと、キャリパーのネジを回したらなかなか緩まないんですよ。よく見たら、ここにもネジロックが塗布されていた。

新品のブレーキパッドにもネジロックが塗られているボルトが同梱されていました。この辺はさすがだなと感心しましたね。

screw-lock3

ATのトルクコンバーターとリングギヤの結合ボルトにもネジロックが塗布されているメーカーがありました。

あとエンジンのタイミングチェーンカバーの1本だけネジロックを塗っているメーカーもあったんですが、それがどうやら水が通っている部分らしくて錆びてしまうのです。最悪折れる可能性もあるのでボルトを抜くのが大変です。

このようにネジロックは水回りのパッキンなどにも使われているケースもあります。用途は様々なので、1つ持っているといいでしょう

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする