足廻り

ハンドルのセンターが90度曲がってる原因はまさかの・・サンバー修理事件簿

お客さんから、車のハンドルがおかしくなったから見てほしいという依頼を受けました。

車はスバルのサンバーです。

今や希少になってしまった、4気筒エンジンを搭載のRRレイアウトの軽トラック。4輪独立懸架式というサスペンションも作りこみが半端じゃないです。

そんなサンバーですが、こちらの年式になると電動パワステを搭載してきています。

お客んさんが言うには、ちょっと乗り上げてしまった後にハンドルの操舵感がおかしくなり、センターも90度くらい曲がっていると。

入庫して工場へ搬入するときに、すでに操舵感がおかしいことが体感できました。

なんというか、ある一定の角度を超えるのに、かなり力が必要になる事。そこを乗り越えると一気にハンドルが軽くなること。

これは多分どこかアームやらロッドが曲がっているんだろうなと。そのくらいに考えてました。

下廻りを確認してみたら、まさかの部品が壊れてた

僕が思っていたのは、タイロッドやロアアームが曲がっているんだろうなと。

以前似たような修理をしたことがって、その時はタイロッドが40度くらい曲がっていました。

しかし、今回はそれを超える部分が壊れていた。

よく見てみると、何かが折れている!?

明らかにもげています。

どこがもげていたかというと、まさかの電動パワステのギヤボックス。

サンバーの電動パワステギヤボックスはこのように大きく3つの部分で固定されています。

ここの一部分がもげているため、ハンドルを回した時にギヤボックスが動いてしまう。

そこで操舵感がおかしくなり、実施的にハンドルも曲がってしまったと。

一応電動パワステにはアンダーガードが付いてるんですが、装着されていても本体がアルミ製なので衝撃に耐えられずもげてしまったと。

この部品95700円もします。さすがに高い・・。ということで中古部品と交換して修理完了しました。

サンバーも希少になってきたので、長く乗りたい人は製造中止になりそうな部品は確保しておいた方がいいですね。

このパワステギヤボックスは中古なら30000円くらいで流通しています。

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