オイル漏れ修理で預かったスバルサンバー。型式はKS4という旧規格のキャブ車です。
オイルがかなり漏れているので、どこから漏れているか特定が困難でした。
とりあえず漏れている箇所として
ヘッドカバーのパッキン
タイミングベルトケースの内部
オイルフィルター付近
とこの辺りが一番漏れていた。エキゾーストマニホールドの隙間からヘッドガスケットを確認したら、ヘッドガスケットからはオイルが漏れていない。とりあえずタイミングベルト・ヘッドカバーのパッキン関係一式という事で修理することに。
タイミングベルトカバーを外して更にタイミングベルトなどを取り外し、クランクとカムシャフトのオイルシールを点検したら案の定2つとも漏れていた。しかし、ウォーターポンプを外してみたら、オイルポンプがあるフロントカバー部分にもオイル漏れが認められました。
ということで、さらに深部まで整備することに。カムシャフト・クランクシャフトのオイルシール、ヘッドカバーパッキン、オイルパン、フロントカバー。ここまで分解です。
こちらがフロントカバーと呼ばれる部分。クランクシャフトのオイルシールが打ち込まれているケース部分。この内部にオイルポンプが入っています。ここは液体ガスケットでシーリングされているので、液体ガスケットでシーリングをし直します。
フロントカバーを外した状態
ちなみにフロントカバーを外すにはオイルパンも剥がさないといけないので、更に手間です。
フロントカバーの裏側にOリングを使っている部分があるのでOリングは新品に交換します。
このOリングを新品へ交換。せっかくだからオイルストレーナーを清掃して、ストレーナーのOリングも交換します。油圧が安定しますね。
シーリングをし終わったら、組み立てていきます。
さすがに年式が経ってくるといろいろな所のパッキンからオイルが漏れてきますね。こういったオイル漏れを防ぐ為にもたまにオイル添加剤を入れるのをお勧めします。
オイルシールの弾力を回復して漏れを防いでくれるのです。
ワコーズの製品がおすすめです。
タイミングベルトを新品にして、元に戻せば完了です。
サンバーのオイル漏れ修理でした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。