これで遭遇したのは2回目になりますね。この年代のサンバーで起き始めているトラブルです。
スバルのTT型サンバーですが、キーが抜けないという相談です。
キーを抜こうとしても全く抜けなくて、ガソリンスタンドでも見てもらったけど抜けなかった。
どうすればいいかということで来店されました。
この車はマニュアル車です。
話を電話で聞いていたら、もしかしてAT車でシフトロックなどが効いているのかな？と想像していましたが、来店した現車を見たらマニュアルでした。
ものは試しと抜いてみましたが、抜けません。
キーを回そうとすると、若干の引っ掛かりがありますが回ってエンジンはかかります。
結果を書くと、キーが減っているからと言うことになります。
抜けたキーを見てみると、随分と痩せ細って見えると思います。それだけ使い込まれて減ってきているんです。
すると、キーシリンダーのプレートと合致しなくなり、回りにくくなります。
そしてそれがさらに進むと抜けなくなるといった症状に発展します。
今後どうすればいいかと言うと、シリンダーごとキーを交換する。
もしくは減っていないスペアキーがあれば、それで試す。
最後はキーに刻まれているナンバーで、メーカーに注文を入れる。
2500円くらいでメーカーが、キーナンバーを元にカットしてきてくれるんです。メーカーによってはキーナンバーを教えてもカットしてくれないところもあります。
スバルのTT型はキーカットした状態で注文ができますので、スペアキーがない場合は新品を注文してみてください。
ちなみにどうやって抜くのかと言うと、押したり引いたり回したり戻したりひたすら繰り返します。
あまりやりたくないけれど、シリンダー内部の隙間にパーツクリーナーをすこし流し込み、押したり引いたり回したり戻したり。それを繰り返すと少しずつ抜けてくるので、最終的に引っこ抜く。
抜けた後は著しくキーが回りにくくなることもあります。エアブローをしたりして、シリンダーを掃除してください。シリコンスプレーなどを流し込むと、キー抜き忘れの防止スイッチが壊れることもあります。
キーが抜けないとか回らないということはそれだけ減っていると言うことです。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。