【注意】サンバーでフロントバンパー左をぶつけたらエンジンの力がなくなる!その原因とは?

スバルのサンバーです。リヤエンジンのTTシリーズ。

このサンバーをぶつけたら、エンジンの力が出なくなるという症状が思わぬ原因から発生します。今回はそれを詳しく見てみます。

事の発端は、車がおかしいという電話から。

話を聞いていると、エンジンの力がないということでした。マニュアル車なので、もしかしてクラッチでも滑ってしまっているのかなと。

実際に車両を預かってみると、左フロントがぶつかっていた。

このサンバーって、本当によくできていてラダーフレームを搭載しています。パジェロとかジムニーとか本格的なクロカンに搭載されているようなフレームです。

フロントバンパーの奥はそのフレームが走っていて、そこも曲がっていました。

アイドリングはスムーズながら、エンジン回転を上げようとするとふけ上がらない。

失火をしているようなそういう感じでもない。とりあえず車両を点検しました。

結構見事にフレーム部も損傷しています。ゴムの部品も曲がって外れてる。

ラダーフレームを空気の通路として使っている

バンパーを外して各部を点検するとこのような状態。

実はこのサンバーって、ラダーフレームの一部を空気の通路として使っています。

ゴムパイプを外したここの部位が曲がっていたので、それをある程度の形に成形したら症状は治まりました。

どういうことかというと、必要な空気を吸い込めない状態だったという事です。

スロットルを開けて、空気を入れようとしても、このパイプが曲がって通路を塞いでいるために、思ったように空気が吸えなくてエンジンが吹けなかった。

まさかの構造ですね。

ここからパイピングを得て、空気を取り入れています。

つまりサンバーって、フロント左をぶつけることがある意味御法度でもあるのです。

一番ぶつけやすい箇所でもありますけど、フロント左をぶつけてエンジンが吹けなくなったら、ここのラダーフレームを点検してください。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする