スバルのサンバーで型式がTT2ですが、4WDのスイッチが壊れているという相談。
確認すると、スイッチがONで保持しない。通常スイッチを押すと、押したままになりますが、すぐに上に跳ね返ってきてしまう。機械的なスイッチなので分解して修理できそうです。
ちょうど年末年始で部品が入手できなかったので、現物をなんとか修理して使えるようにする事にしました。
サンバーの4WDのスイッチはシフトノブの上についています。まずはこれを外す。
その為には図の用に4mmのピンポンチをつかって横からピンを打ち抜きます。
4mmのポンチがぴったりです。
横からピンが抜けます。これはなくさないように。
これで、シフトノブが外せます。シフトノブにプラスネジで固定されているだけ。
早速スイッチを分解します。
このスバルの4WDのスイッチは、大体赤いカバーがぶっちぎれて、中に埃等が入ってしまうのが原因で保持できなくなります。この車両もそうでした。つまり、分解してきれいに掃除すれば復活する見込みがある。
もしかしたら内部のプラスチックが壊れていたらリカバリーは無理。
内部にはバネが2つ入っています。それ以外はただの接点ですのでそれほど神経質になる必要はありません。
埃をエアーガンやパーツクリーナーできれいに落とします。
内部をきれいにしたら、組み込んでみる。接点が引っかからないように慎重に合体させましょう。
これがスイッチOFFです。
スイッチONです。
きちんと保持するようになりました。でもまた埃が中に入ってくると駄目になってしまいます。サンバーには透明なシフトノブカバーの設定があるので、それをつけてあげるのがいいですね。
あとはスイッチを新品に交換するか。
いずれにしろ、他の軽トラックに比べて4WDのスイッチの交換がやりにくいので工賃もかかります。
なるべく埃に気を使うようにしてください。
と、言っても現場で使われているのでそれも無理な話ですね。
サンバーの4WDスイッチの修理でした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。