ステアリングの機構でステアリングラックを使ってる場合、いくつかのゴムブーツが使われています。
足回りのゴムブーツはタイロッドエンドブーツ・ロアアームボールジョイントブーツ・アッパーアームジョイントブーツ・ラックブーツ・ドライブシャフトブーツなどがあります。
今回はステアリングラックブーツについて。
ステアリングラックブーツは、ステアリングラックに取り付けられているブーツです。ラックブーツが保護しているものは何かと言うと、タイロッドです。
タイロッドは写真のようにボールジョイント形状になっています。
もしここが錆付いてしまうと、ボールジョイントが痩せて抜けてしまう可能性がある。タイロッドが抜けてしまうとどうなるか?
走行中ハンドルを切ってもタイヤの向きが変わらなくなる。それどころかタイヤの方向を固定できなくなって舵がまったく効かなくなります。
ラックブーツはタイロッドに水が入らないように保護しているブーツです。
ステアリングラックブーツの交換時期は、ブーツが破れてしまったらということになります。
ラックブーツはハンドルを切るたびに伸び縮みを繰り返します。そしてゴムなので、経年劣化で硬化して最終的には切れてしまう。
ステアリングラックブーツが切れてしまうと車検の検査にも通らなくなります。
ラックブーツの交換時期はブーツが破れたらということです。
ステアリングラックブーツの交換費用はどのくらいかかるか?
ラックブーツの部品は3000円とか5000円程度のものです。ここに交換の工賃が加算されるわけですが、交換がとても大変な車があります。
経験した中ではボンゴとかの小型貨物1BOX。ああいうタイプの車は交換がやりにくいです。
当然、交換しにくい車の方が整備士数が高いのでお金がかかります。
ステアリングラックブーツの交換費用は15000円〜40000円程度になってきます。当然ですが、ラックブーツを交換するにはタイロッドエンドを外す必要があるので、サイドスリップは再調整しないといけません。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。