車検で入庫したハイラックスサーフ。RデフォッガとRワイパーとRウォッシャーが出ないというトリプル困った症状の原因を追究することになりました。
まずはヒューズ。全てにおいて問題がなし。Rデフォッガについてはスイッチを押しても
パイロットランプも何も点灯しない。RウォッシャーとRワイパーは作動音すらしない。
こうなってくると一番怪しいなぁと思うのは配線か?Rハッチの付け根あたりで全て切れちゃっている?
と考えると全て合点がいきますし、同僚の整備士もそういっている。
それでも一つずつ問題を解決していくことにしました。まずはデフォッガ。いわゆる熱線である。
スイッチを外して導通を検査したが、5極カプラーが絡み合っていてよくわからない。カプラー側ではACC電源3本・イルミネーション電源1本・アース1本ということがわかった。
とりあえずリヤのハッチの内張りをはがしてみた。そしてよぉく観察すると問題が解決。
このハイラックスサーフはリヤゲートのガラスにパワーウインドウを備えて上下する。
そのガラスを下げたときに、ハッチの中の安全装置のようなものが押されて、接点がOFFになる。
で、ガラスを上げると接点はOFFのまま。ここの接点の動きが渋くなっていた。おそらくリヤガラスなどたまにしかあけないのだろう。接点の動きを解消して、つなぎなおすと直った。
続いてRワイパーとRウォッシャーである。Rワイパーモーターのカプラーを抜いて、カプラー側からサーキットテスターで電源を調べてみると、ここまで12Vはきている。
ではモーターが駄目になっているのかなと。
これも5,6極のカプラーなのでうかつにはつなげられないが、思い切って直12Vをモーターに与えてみた。ら、動いた。
どうやらモーターが焼きつき寸前で、直12Vの強力な電気でショック療法的に回復したらしい。
ワイパーが動くとウォッシャーモーターも出た。とりあえずここまででオーナーはいいということで終了。
モーターは動かなくなったら交換することに。
さすがに3つも作動しないものがあると、故障診断も時間がかかってしまいましたとさ。
直ってよかった。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。