ここの所、ロータリーエンジンに触れ合う機会が出てきたので、そもそもロータリーってどうなのか?ということを含めて情報を集めています。
僕自身、FDとFCのRX-7に乗っていました。FDに乗っていたころは、エンジンオイルの種類はいろいろなものを試しました。100%化学合成油で、自分が気になったものを入れていました。
FCに乗り換えた頃、整備工場で働きだしてDIYでブレーキパッドを交換したりと、整備をロータリーから勉強してきました。FCには特にこだわらず、鉱物油のエンジンオイルも試したりしました。
オイルこそ様々な種類を試しましたが、オイル添加剤については全く入れたことがなかった。そういえばロータリーエンジンにオイル添加剤ってどうなのか?
ロータリーエンジンにオイル添加剤ってどうなのか?と、情報を集めていたら、マツダから正式に注意喚起が出ていたので紹介します。
内容はロータリーエンジンにオイル添加剤を使用すると、始動性が悪くなるというものです。
何故、ロータリーエンジンにオイル添加剤を入れてはいけないのか?
理由はオイル添加剤を使用した場合、多量のカーボンデポジットを生成し、シールやシール溝に堆積することがある。堆積したデポジットはシールの追従性を悪化させ、圧縮が低下、始動性が悪くなるというものです。
オイル添加剤を入れるとカーボンデポジットが生成される。
それがシールの追従性を悪化させて圧縮低下の原因になる。そもそもレシプロエンジンとロータリーエンジンって同じ4サイクルエンジンです。
しかし、ロータリーエンジンって、2サイクルエンジンにも非常に似た性質を持っています。もちろんピストンがなくて、代わりにローターが回転しています。
2サイクルエンジンって、バルブがありません。ピストンが移動することでポートから吸入、排気をさせています。このシステムがロータリーエンジンも似ています。
ロータリーエンジンはローターが移動することで穴の開いたポートを塞いだり、開いたりすることで吸入と排気を行います。もちろんバルブはありません。
オイル添加剤の多くは4サイクルエンジン用というものが多いです。2サイクルエンジンであってもオイル添加剤は存在します。しかし成分が違っています。
4サイクル用のオイル添加剤は2サイクルエンジンには使ってはいけません。ロータリーエンジンは2サイクルに似たシステムの為、ロータリーエンジンには向いていないという事になります。
オイル添加剤の中では、ロータリーエンジンにも使えるものも存在します。
どうしてもオイル添加剤を入れてみたいという時は、ロータリー対応のものをチョイスしてください。市販のオイル添加剤をそのままロータリーエンジンにいれるというのはNGです。
一昔前からメタライザーがロータリーに効くなど、ネットで有名になりました。そういった実績のある添加剤を試すのならいいんですが、安易な気持ちでは添加剤を入れないようにしましょう。
圧縮の抜けたロータリーを見たことがありますが、まったくエンジンがかからなかったです。ロータリーにとって圧縮っていうのはレシプロのそれ以上に重要です。
基本、ロータリーエンジンにはオイル添加剤は入れないこと。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。