マツダロードスターです。パワーウインドウが上がらなくなってしまった。ということで修理することにしました。
症状は、助手席の窓です。若干は上下しますが、途中でメリメリメリといった音がして止まってしまいます。
途中まで動くということは、とりあえずモーターは焼きついていないので一番怪しいのはレギュレーターということになります。
まずは内張りを分解します。
NDロードスターのの内張り分解は結構簡単です。まずはインナーハンドル奥の隠しネジを外します。
そして取っ手部分の奥。ここも隠しパネルがあります。ネジを外す。あとはクリップで止まってるのみとなるので丁寧に手で引っ張ってはがします。
内張りを剥がした状態です。
レギュレーターのワイヤーがサビサビです。
ワイヤーがほつれています。これは、レギュレーター不良で間違いなし。とりあえず部品を発注です。税込で4000円でお釣りがします。3660円の税別でした。
新品のウインドウレギュレーターです。
とりあえずレギュレーターからガラスを外します。ドアガラスはレギュレーターに3本のネジで固定されています。
レギュレーターとモーターをドアから外す。レギュレーターは14mmのナット4本。モーターは10mmのナット3本で固定されています。
問題は隙間調整です。オープンカーのガラス交換は隙間が広いと水が入っちゃったりするので大変です。
そうはいっても外さないことには修理できないのでバシバシ進みます。
新品のレギュレーターにモーターを移植します。
レギュレーターのふたをあけるとこの通り。この車、基本雨の日は乗らない。車庫に保管されているのに何故この状態?初車検を受けてから少ししか経過していません。3年経過しているので保証にはならないです。
モーターを綺麗に掃除したので、組み付けます。
組み付け完了。車に搭載します。
レギュレーターを取り付けて、ガラスと合体。ここからいろいろな微調整に入りますが、それ以前に???な症状が。
窓ガラスが上がらないのです。窓ガラスが途中までしか上がらない・・・。これはトップの位置を調節しないといけない模様です。
以下ロードスターのパワーウインドウ初期化方法を記載しておきます。
ロードスターで以下の整備をしたときはパワーウインドウシステムの初期設定が必要になります。
・パワーウインドウメインスイッチを交換した場合
・パワーウインドウサブスイッチを交換した場合
・ドアガラスを取り外した場合
・ウインドウレギュレーターを取り外した場合
・パワーウインドウモーターを取り外した場合
NDロードスター パワーウインドウ初期設定方法
1、ドアを全閉にする。
2、屋根を閉めて、ロックを固定する。
3、エンジンスイッチをONにする。
4、パワーウインドウメインスイッチの運転席ガラスを操作して、運転席ガラスを全開にする。
5、メインスイッチで運転席ドアガラスを操作して、ガラスを全閉にした状態で約2秒保持。
6、助手席のサブスイッチで助手席ガラスを全開にする。
7、助手席のサブスイッチで助手席ガラスを全閉にした状態で約2秒保持
パワーウインドウの初期設定をしたら、助手席ドアガラスがきちんと一番上まで上がりました。これにより、レギュレーターの調整をして、密閉させます。
以上で終了です。普通のパワーウインドウ修理よりも若干やりにくいです。もしロードスターでガラスが上がらなくなってしまったら参考にしてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。