街中でも見かける機会が増えてきました。トヨタのライズとダイハツのロッキー。この車のいいところは価格がリーズナブルではやりのSUVであるということ。スタイリングもRAV4の弟分といったイメージで、好感が持てます。
まだ実車に触れる機会がないのですが、気になった部分などを紹介。
まずはメンテナンスの基本であるエンジンオイルをどのようなものを充填してきているのか?
最近の新型車では0W-8という超低粘度タイプを使っていたり、0W-16を入れてきていたりしています。
出たばかりのライズとロッキーはどうなのか?
この車はダイハツで作っています。エンジンも当然ながらダイハツ製。1リッターの1KRエンジンになります。
指定されているオイルは
・SN PLUS 0W-20
・API SN PLUS/RC,ILSAC GF-5 SAE 0W-20
このオイルですね。ダイハツのロッキーも指定グレードと粘度は同じ。アミックスモーターオイルです。
ちょっと興味深かったのが、説明書には他の粘度を使ってもいいよ。という記載がされているものでした。
ですが、トヨタのライズとダイハツのロッキー、両方の説明書を見てみましたけど0W-20しか記載がありません。
他の粘度のものは入れないでほしいということなんでしょう。この粘度域をカバーしているオイルなら心配はないですが、あまりかけ離れたエンジンオイルを入れるのは避けたほうがいいいかもしれません。
昔のターボ車には15W-50とか入れてましたけどね。時代が変わったなとしみじみ。
オイルの量ですが、オイルのみ交換で2.9リットル。フィルター同時交換で3.1リットルです。
ちょっと残念というかしょうがないかなというポイント。ライズ、今出ているほかのトヨタ車に比べて自動ブレーキ性能が低いです。
これはダイハツ製なのでしょうがないか・・・というところもあります。
現行販売されているトヨタ車の自動ブレーキはかなり性能が上がってきています。マツダやホンダ、日産の自動ブレーキに比べるとライズ・ロッキーのものは劣っています。
車に対してノーブレーキで突っ込んだ場合40km/hであれば停止可能ですが、夜間の歩行者検知はしてくれません。
この性能は国交省が義務化を決めた水準はクリアしています。しかし、今の車はもっと自動ブレーキが進んでいます。
ちなみにEKワゴンやデイズは軽自動車なのですが、夜間の歩行者にも対応する自動ブレーキが搭載されています。
ダイハツ車が全般的に遅れ気味ということですね。ここは差別化してほしかったな。するとライズばかり売れてしまう?まあおそらく一般ユーザーはそこまで自動ブレーキについて調べてこないでしょう。
ディーラーマンのうまーい説明にやられて、自動ブレーキの性能差については無頓着の傾向があります。
「ふむふむそうか!今度の車は自動ブレーキがついてるのか!そりゃ安心だ!ワッハッハ」
てな具合の人が多いですから・・。僕は新車を買うなら自動ブレーキの性能が高いものを選びたいです。
じわりじわりと採用がふえてきましたADBと呼ばれる機能。アダプティブドライビングビームと呼ばれているものです。
これはなにか?欧州車やマツダ車にはすでに搭載されてきていた機能ですが、自動ブレーキのカメラをつかって景色を認識。最適なライト照射を自動的に行うものです。
対向車が来た時にハイビームだったら相手はまぶしいですよね?ADBがついてる車は、対向車の部分だけ照射をカットして、左側はハイビームで明るく照らす。
シチュエーションによって、ライトを一部消灯したりつけたりしているわけです。こんな機能どうやって実現しているのか?
通常のハロゲンだと不可能です。ハロゲンだと点けるか消すかしかできません。ヘッドライトに細かいLEDがある車。こういう車種であれば、LEDの一部を消灯するといった制御が可能になり、搭載されるようになってきました。
例えばハンドルを左に切ったら左側をより広い範囲で照射するなど。ハンドル操作にも追従してくれるのです。
しかし最大のデメリットはライトが壊れるとべらぼうに高いということ。この手の装備をしている車はフロントを損傷してヘッドライトが割れたらそれだけで10万オーバー確実・・・。
車両保険には入っておきましょう。
最後に総評です。
自動ブレーキに若干の不安がありつつも、このプライシングでしっかりした小型SUVを出してきたということは純粋にすごい。
トータルで見ても自動ブレーキのデメリットを帳消しにするくらいいい車だと思います。実際にバカ売れしていますね。
スズキがハスラーの普通車バージョンとしてクロスビーを前から出して、こちらもヒットしていますが全然負けてないですね。
クロスビーには何度も乗ったことがありますが、ターボが軽快に走ってくれるいい車です。でも見た目がハスラーなので、うーんと思ってました。
スタイリングはライズ・ロッキーのほうが僕は好みです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。