先日も書きましたが、リモート格納ミラーという機能が今の車の多くに備わっています。
リモート格納ミラーという機能はどういうものか?
スマートキーを使って、ドアロックをすると自動的に連動してドアミラーも格納する機能です。
リモート格納ミラーの売りは、駐車場に止めた後ドアミラーの格納を忘れないでサポートする。駐車場でドアミラーを開きっぱなしにしておくと、もしかしたらぶつけられる危険性をはらんでいます。
リモート格納ミラーが動作すれば、車を施錠したらミラーもたたむためぶつけられる心配もなくなると。各メーカーの多くが採用しています。
しかし、このリモート格納ミラーって、ドアミラーの寿命を大きく縮めかねないものなんだなってこの前気がつきました。
寒い朝、リモート格納ミラーでドアロックを解除した時のこと。動画をツィッターにあげました。
運転席側のドアミラー、完全に開きませんでした。昨日までは正常だったんです。どうしてこうなったのかというと、凍結です。
夜中に雪が吹雪いて、外に止めてあった車のドアミラー関節部分が凍りついた。
これをリモート格納ミラーが強引に開閉しようとして、途中までしかひらかない。
こういう事が寒い地域では常に起こり得る。抵抗がかかってるミラーを無理やりモーターで動かそうとするとどうなりますか?モーターに負担がかかるし、モーターのギヤ部分にも負担がかかります。
ちなみにこの動画の後、3〜4回繰り返しドアロックを作動させてみましたが、なかなか正規の位置まで開かなかった。ようやく開い時は
「バキッ」
という音とともにドアミラーが正規の位置まで開いてくれた。
朝急いでいる時なんかどうですか?ミラーがちゃんとした位置に来なければ、途中から手で無理やり開かせたくなりますよね?
電動ドアミラーの場合手で無理やりは御法度です。ギヤなどの寿命を大きく縮めてしまいます。
この問題を回避するにはどうするのがいいか?
屋外駐車する場合はドアミラーを開いた状態で止めておく事。これがポイントです。どうしても狭い駐車場などでは仕方がないですけど。
ドアミラーを開いた状態で止めておけばノープロブレムです。
リモート格納ミラーは各メーカーキャンセルする機能が備わっています。キャンセルした機能を復帰させるのも簡単なので、ディーラーや整備工場に問い合わせて知っておくと便利かもしれません。
ちなみに僕は田舎に住んでいるので、ドアミラーを格納して止めた事はありません。昔アパートに住んでいた頃は、隣の車が気になったので格納していました。
このあたりの状況でもやはりドアミラーを格納しないといけないシチュエーションもありますからね。
凍ってしまったドアミラーが途中で動かなくなったらどうするか?温めて氷を溶かしてから動かすのがいいと思います。本当に急いでる時なんかは解氷スプレーですね。
それか、関節部分にシリコンスプレーなどを吹いて、凍らないように処置しておくのがいいんじゃないかなと思います。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。