令和3年以降の自動車整備のトレンドは?オイルは低粘度化!電動化が進みメンテも変わる?

元号が令和に代わってから3年目がスタートしました。令和という時代は、平成に比べて災害やウイルスなど、混乱からスタートしているのは皆さんもご存知の通りです。

自動車業界にあたっては、100年に1度の転換期とよばれ、CASEやらCAFEでメーカーも必死です。

CASEというのはコネクテッド、オート、シェアリング、EVの頭文字をとったもの。自動車業界として、車がネットにつながり、自動運転を開始。さらには所有ではなくてシェアするようになり、主流は電気自動車になるというもの。

CAFEは現在欧州や日本などで強化されている企業平均燃費です。メーカーごとに1年間の販売台数における各区分の平均燃費基準を元に規制され、基準化されるもの。

数値をオーバーすると罰金が待っています。ここにきて自動車メーカーがしきりに電動化しているのは、CAFE問題をクリアするためです。

自動車整備を生業としている我々にはどのような、問題として令和3年目がスタートするのか?整備の現場から考えてみます。

エンジンオイルは低粘度化される

驚いたもので、エンジンオイルも昔とは比べ物にならないくらい低粘度化が進みました。

昔のスタンダードでいえば、10W-30とか。工場で使うドラム缶オイルは10W-30が多かったです。それが今は5W-30かと思えば、0W-20。

新車充填されているのは、0W-16やはたまた0W-8なんて言う車も存在します。

おそらく0W-8以上柔らかくなるかというと、0W-5位までなら可能性としてありだと思います。

そして、全体的に充填されるオイルは0W-20が上限くらいになってくるかな。

低粘度オイルを使うことで、フリクションを低減させ燃費を向上できます。ガソリン車であっても少しでも燃費を向上させないといけないので、オイルはさらに低粘度化が採用される。

電動化にはきちんとしたツールがなければ修理ができない為、つぶれる工場が増える

世の整備工場を見ると、いわゆる車検屋と呼ばれるジャンルの工場があります。

この工場は車検整備で生業を立てている工場です。この手の工場はこれから先経営が非常に苦しくなっていくことが予想されます。

今車検整備であっても、ある程度以上の設備がないとできなくなりつつあります。e自賠やOSS。さらにはエーミングなどの特定整備も必要になってくる。

全て設備をアップデートしないかぎり対応が難しいジャンルになります。

そして、電動化が加速すると専用の診断機がないと修理は不可能です。僕も電気自動車などをDIYで直せるかというわれると無理だと即答しますね。

もう自動車整備って昔のようにスパナとハンマーで直せる時代は終わりました。今では高度な診断機を巧みに操りながら原因を特定するスキルがないと駄目。

そしてそれら診断機は非常に高価なので、おいそれとは手が出ません。

以上の事から、廃業に追い込まれる工場がどんどん増えていくと思います。

整備工場が生き残るためには、レストアや取り扱い車種を絞る事

それではここから先、自動車整備工場が生き残るにはどのような策を練ればいいか?

NHKの記事にありましたが、ここの工場は非常にクレバーだなって思いました。

よみがえれ初代ロードスター!町の修理工場の挑戦!

とある整備工場の売り上げが右肩下がりで、とった策とは何か?初代ロードスターのレストア事業だったというものです。

この工場のナイスな狙いは2つ。今までの仕事ではなくてレストア事業をスタートさせた柔軟性。そして取り扱い車種を絞ってロードスターにしたということ。

昔の考えに固執していると生き残れません。ある程度早いタイミングでの思い切りが功を奏すことがあります。

今日本って過去の名車に対する取り扱いが変わってきています。自動車メーカーの多くが廃盤になった部品を復刻させて、名車を守ろうとしています。

車を維持する中で一番ネックになるのは、部品の廃盤なんです。部品さえあれば極端な話永久に乗り続けることだってできます。

初代ロードスターはマツダが廃盤部品を復刻させています。そしてマツダ自体もレストア事業をスタートさせています。

しかし、マツダのレストア事業はレストアが可能かどうかの審査があるんです。この審査に落ちてしまったロードスター乗りはどうすればいいのか?

この受け皿になる事が可能です。

車検整備って薄利多売の商売です。レストア事業はじっくりと作業ができます。

技術のある人がいればそれこそ少人数で回すことが可能。町の整備工場が生き残るにはこういった思い切りがないと生き残れないと思います。

ディーラーも統合開始!自動車メーカーも危うい未来

トヨタは盛んにディーラーの統合を開始しています。僕が住んでる地域でもカローラとネッツが統合になっています。

ここからさらにトヨペットやトヨタなども合流していくというのです。トヨタという自動車メーカーは一番トップを走りながら、現実に向き合って必死だなというのが伝わってきます。

個人的にやばいなぁと思うのが三菱とマツダ。三菱にはなにより元気がなく、新型車も少ないです。エクリプスクロスのPHEVが出たけれど、もっと盛り上がる新型車が控えていないと厳しい。

マツダも電動化技術がなく、CAFEを乗り切れるのかが不明。日産などはこれから数多くの新型車がデビュー待ちなので、明るい材料がありますね。

ホンダもちょっと方向を見失っているし、軽自動車をメインにするスズキやダイハツも安い電気自動車が国外から入ってきたらどうするのだろうって。

トヨタだけは今の現状に満足することなく、新しいことをしています。

もしかしたら駄目になるメーカーも出てくるかもしれません。

令和という時代を生き残るには、整備工場も自動車メーカーすら変化していかないといけないんです。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする