自分の車がまさにこの状態になりつつあります。
朝会社に行こうと車のエンジンをかける。明らかにエンジンが失火気味なのがわかります。ファーストアイドルは働いているんですけど、2気筒状態っぽい時が出ます。
そして、会社から帰るためにエンジンをかけたとき、やはりファーストアイドルが効きながらも失火気味。
少し気になってきたので、考えられる原因を修理してみようかなと。
時に失火と言っても、症状はいろいろあります。
点火系なのか、燃料系なのか?実はエンジン本体なのか?
診断機をつないでデータモニタしながらだったら、結果はわかりやすいです。まず最初に行う事は失火気味のシリンダーを探り当てる事。
診断機がない状態で、簡単にパワーバランステストをする方法は何か?
それはダイレクトイグニッションコイルの10mmや8mmのネジを外しておいて、エンジンをかけながらコイルを一つずつ持ち上げてみます。
コイルがプラグから離れただけで調子を崩すはずなので、一番変化が少なかったシリンダーが不調を起こしていると言えます。
冷間時に失火するという症状を直すためにも、まずはどこのシリンダーで失火しているのかをチェックすることが重要です。
不調になっているシリンダーが分かれば、点火系なのか何なのかを確認します。
手っ取り早くできるのがイグニッションコイルを付け替えてみるということ。
コイル同士を交換して、失火症状も逆転すれば原因はイグニッションコイルになります。
プラグももちろん怪しいです。プラグの点検って、外した時のくすぶりでわかるものもあれば、そうでないものもあります。
よくある診断として、外したプラグにコイルを付けて、プラグの先っぽをボディーアースさせた状態でクランキング。火花が飛んでいるか目視する昔ながらの点検。
これって実は僕も経験があるのですが、参考程度にしかしない方がいいです。
というのも、プラグから火花が飛んでいるのが見えても、エンジンが不調になってるものがあったんです。
正常なものと見比べるとそれは一目瞭然で、点火火花が細いんです。どういうことかというと、大気圧で火花点検をするのに対してエンジンは圧縮上死点でプラグに火花を飛ばします。
どちらの方が火花が飛びやすいかは書くまでもありません。
大気圧で火花が飛んでいたとしても、シリンダー内へ入れたときに飛んでいるかはわからないんです。
それ専用にギャップを調整して火花点検をするテスターも売っています。最低それをつかって火花点検をすること。
そしてこれも経験があります。
ヘッドが微妙に飛んでいる車。このエンジンも冷間時のみ調子を崩しているものがあります。
シリンダー内へスコープで見てみると、冷却水が中に流れ込んでいました。
エンジンが温まるとクリアランスが小さくなるので、何とか正常域まで持ちこたえるのですが、冷間時は必ずと言って不調を起こしています。
冷間時に失火する現象の主な原因3つでした。ヘッドガスケットや、コイルの不調が多いかなと。
取り合えず自分の車はコイルを疑っています。プラグはイリジウムに交換してそれほど経過していないので。
完全に失火しちゃったほうが分かりやすいんですけどね。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。