この前YouTubeを見ていたら、レギュラーとハイオクは混ざらない!というもの動画があったので、見入ってしまいました。
そう思う人も居るのかなって。僕はガソリンスタンドで働いていて、危険物の乙4も持っています。なので、この辺りの勉強もしてきたんですが。そんな事はない。レギュラーとハイオクは混ざります。同じガソリンですから。
そもそも、レギュラーとハイオクを混ぜるという事に何の意味があるのか?
そこが疑問だと思います。レギュラーとハイオクを混ぜるテクニックって確かにあるんです。
目次
オクタン価が平均化される
レギュラーとハイオクを混ぜるとどうなるのか?
簡単にいうと性能が平均化されます。もちろんそれは同じ分量で入れた場合。
標準的なレギュラーはオクタン価が90で、ハイオクは100です。
オクタン価が高いほど耐ノック性能が上がります。ノッキングが発生した時、今のエンジンならノックセンサが感知して、点火時期を遅角へ調整するため、エンジンにダメージは入らないようになっています。
とはいえ、やはりハイオクでセッティングされているエンジンには、ハイオクを入れたほうがいいです。
輸入車などはどうか?まず考えないといけないのは向こうで販売されてるガソリン。日本と違って、3種類展開されており、それぞれオクタン価が91、95、98となってます。
この真ん中の95が欧州車では多く採用されています。
日本のレギュラーだとオクタン価が足りないので、ハイオク仕様となります。
この場合、レギュラーとハイオクを混ぜることで、オクタン価を95以上まで持っていけないか?
そういう考えでレギュラーとハイオクを混合する人も居るわけです。実際これは可能ですが、一応のマージンを考えてハイオク6に対してレギュラー4くらいにしたほうがいいと思います。
95以上をちゃんと担保できていないと、思わぬトラブルにつながる可能性がありますから。
レギュラー車にハイオクを入れても意味がない
最後にレギュラー車にハイオクを入れるとどうなのか?という点について。
これはほぼ意味がありません。むしろハイオクは燃えにくいので、煤が溜まりやすくなるというデメリットが発生します。
ハイオク自体に清浄性を持っていないので、レギュラー車にハイオクを入れても悪影響になるだけというのが近年のセオリーになっています。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。