スズキのキャリィに出ているリコールに燃料タンクの交換作業があります。
本日実施してきました。
内容は、以下の通りです。
燃料タンクにおいて、車体への取付部位の強度が不足しているため、走行中の振動により当該取付部位付近に亀裂が発生するものがある。そのため、そのまま使用を続けると、亀裂が進行し燃料がにじみ出ることがあり、最悪の場合、滴下するおそれがある。
国土交通省HPより引用
簡単に説明すると、燃料タンクに亀裂が入ってガソリンが漏れるというものです。
キャリィのガソリンタンクはリヤタイヤの真ん中あたりにあります。スペアタイヤの上。
車の故障の中で、ワースト3に入るのは何か?ブレーキの故障、燃料漏れ、ボールジョイント抜けだと僕は思っています。
ガソリンはとても揮発性の高い液体です。そして、引火点が-40度と低い。これは何を意味するかというと、マイナス40度の環境でも火をつければ即座に燃えるということです。
ちなみに灯油は40度です。以外に思えますが、40度まで暖めないと火がつかないということ。よく石油ファンヒーターって、なかなか火がつかないでしょう?
あれは何故かというと、まず灯油を暖めているんです。逆に即暖モードがついてるファンヒーターもありますよね?なぜすぐに火がつくのかというと、常に暖めているから。
いつでも引火できるようにスタンバイしているわけです。なので、即暖モードがあるヒーターの方が電気代がかかるんです。
余談になりましたが、ガソリンの引火点が低くて危険だという事がよく分かったかと思います。
これらの事から、どんなに真冬であってもガソリンが漏れると車両火災に即つながり危険です。
燃料系統のリコール、特に燃料が漏れ出すものに関してはすぐに処置をしておかないと危険です。
今このリコールと並行してスズキで大規模な燃料系統のリコールがでています。
こちらは漏れるというわけではなく、燃料メーターが誤表示をするということなので、危険性は低いものになります。
燃料系統や、ブレーキ系統、ボールジョイントなど舵取りに問題が出るものに関しては早めにいリコールを受けてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。