スズキからリコールの発表がありました。
ハスラー他という表現になっていますが、ワゴンRなども該当します。年代はまちまちで新しいものもあれば、そうでないものもあります。
内容が運転席シートベルトについてです。
フロントシートベルトにおいて、組立指示が不適切なため内装部品のセンターピラートリムに挟まれ、当該シートベルトがたるんで組み付けられているものがある。
そのため、衝突時にベルトのたるみ分が引き出されることで、乗員拘束が遅れて怪我の程度が大きくなるおそれがある。国土交通省HPより引用
目次
ハスラーの運転席シートベルトを確認してみたら
ちょうど一台ハスラーがあったので、確認してみました。
このハスラーはフレームナンバーで検索すると、リコールの個体ではありませんでした。
リコールの概要図を見てみると、シートベルトの固定ボルト部の金具が本来ピラーの外側に出ていないといけないのに、ピラーの中に入ってるようです。
その為強い衝撃を受けて、シートベルトを作動させるときに、そのたるみ部分だけ伸びる可能性がある。
もしそれが障害物との境目ギリギリだったらどうか?
ちゃんとした取り回しだったらぶつからないだろうけど、リコールの個体はベルトが伸びる分ぶつかる可能性があるということ。
原因は組付けミスなんだと思います。
リコールの修理内容は、ただ正規の位置に組みなおすだけとされています。部品交換などはないもようです。
一見するとなんともまぁしょうもないリコールだなぁと感じるかもしれませんが、命を預ける部位だけにリコールにしないと確かにまずいですね。
過去に遭ったしょうもないリコールは?
過去にあったなんかしょうもないよなぁというリコール。
よく覚えているのが三菱のミニカなどのものです。エアダクトクリップの交換。
手前のエアダクトの3つのクリップを交換するだけです。
このクリップってエアクリーナーの交換やらプラグの交換などで脱着回数が多い部位です。
何度か繰り返して脱着しているとすぐに割れてしまいがちでした。
このエアダクトには遮熱の部材が付いていて、それがエキゾーストに付着して車両火災につながるというものでした。
しかもこのクリップ、再利用は駄目とされています。
つまりリコールでクリップを交換したけど、それは一回でも取り外したら新品をまたつけてくださいよーというもの。
殆どの工場がショートパーツとして毎回違うクリップをつけてきたことを考えると、なんだかなぁという印象を受けたリコールでした。
ハスラーのリコールはシートベルトの事なので早めに受けてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。