調べてみたら、先日発表になったスズキ車のリコールで気になる事があったので紹介しておきます。
リコールNO.4756で、フロントのコイルスプリング交換というものです。
車種はワゴンR、ラパン、スペーシア、MRワゴンで合計480,525台です。
こちらが実際の対策部品として供給されているコイルスプリングです。
不具合の内容は
フロントサスペンションにおいて、コイルスプリングの鋼材に対する塗料の密着性が不足しているため、砂や小石を噛み込んだ場合に、塗膜が剥がれやすく、腐食が早期に進行するものがあります。そのため、そのまま使用を続けると、コイルスプリングが折損し、最悪の場合、タイヤと接触することでパンクして走行不能となるおそれがあります
スズキHPより引用
実際にリコール対象車で、スプリングが折れてしまった車にも遭遇したことがあります。
スプリング上部が折損しているのがわかります。
この、コイルスプリング交換リコールの対象車に、サービスキャンペーンが出ている車もあります。
ストラットサポートガタツキの発生対応サービスキャンペーン
フロントコイルスプリング交換対象車に、ストラットサポートの発生対応サービスキャンペーンが重複している車種があります。
ストラットサポートの発生対応サービスキャンペーンは、ストラット上部にあるアッパーマウントと呼ばれるゴム部品に不備があり、ガタツキが発生するものです。
実際にガタガタになった車が車検で入ってきましたが、すごいガタツキっぷりでした。
スズキ車のストラットサポートのガタ#サービスキャンペーン#スズキ pic.twitter.com/6es4vMaVk7
— チームMHO (@teammho) June 4, 2020
実はこの2つの作業って、ほとんど同じ過程なんです。
コイルスプリングを交換する時に、ストラットサポートも外すのです。
ストラットサポートのサービスキャンペーンはリコールではありません。発生対応なので、症状が発生したら無償修理を受けることができます。
しかし、リコール車はストラットサポートを外すんです。
何がいいたいのかというと、今回フロントコイルスプリングのリコール車で、ストラットサポートのサービスキャンペーンが重複している車は一緒にまとめて作業したいなというのが本音です。
リコールのスプリングを交換したのち、半年後にサポートもガタつきました。またストラットを分解してストラットサポートを交換する。これでは二度手間です。
工場はメーカーから工賃請求をできるので二度手間でもいいんですが、お客さんが2回車を預けなければいけないことになってしまうよなぁって。
もちろんリコール作業時に、ストラットサポートにガタが発生している車両もあります。その場合そこからリコール部品を取り寄せるので、下手したら1日で終わる作業が部品の都合で数日かかることもあります。
この辺りはもうちょっとユーザー目線で作業をさせてほしいよなぁと思っています。
どうなんですかね?
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。