スズキ車で、スバルや日産と同じ完成検査不正リコールが発表になりました。その数なんと202万台。
先行して出ていた、スバルや日産はどのような対応をとったか?
まずはスバル。これは12ヶ月点検や車検時に検査ラインで完成検査を行い、基準内に適合しているかを確認しました。ディーラー以外でも、指定工場であればリコール作業が可能で、基本的には自動車検査員が完成検査をしないといけませんでした。
うちのお客さんでも該当されている方は全て作業を終了しまして、メーカーのスバルから郵便振替でキャッシュバックが本人へと郵送された。
続いて日産。こちらは台数が少なくてディーラーで全て作業を行ったので、詳細はいまいちわかりません。ただ、12ヶ月点検や車検時に作業をしたので、その基本料は無料になった。
そして今回はスズキです。この台数はもはや相当な数にのぼります。近隣のディーラーでは作業しきれないということで各指定工場へも応援がきました。
今日はその内容を聞いたので紹介します。
リコール作業はやはりスバルや日産と同じで、自動車検査員による完成検査を行うもの。12ヶ月点検を行ったら、そのまま検査ラインで保安基準に適合しているかどうかを検査する。車検も同様です。
お客さんにとってはどちらがメリットなのか?
これは車検と同時にリコール作業をしたほうが絶対にお得です。
12ヶ月点検時にもリコールはできます。ですが、その時の整備基本料金が無料となるのみ。車検の時に一緒にリコールをやると、やはり整備基本料金から検査費用などが含まれるため、ユーザー側へのメリットが大きくなります。
金額的にすると、12ヶ月点検時だと15000円くらいしかメリットがないのに対して、車検時には3万円程度メーカーが負担してくれる。
つまり、リコール対象車が車検を行うと、整備代金の大半が自動車メーカーのスズキが支払ってくれる感じです。当然法定諸費用はかかるし、追加整備工賃はかかってきます。
こういうことを言ってはいけないわけですが、最大限リコールを利用もしくは恩恵を受けるとするならば、車検時にリコール作業をオーダーしてください。
12ヶ月点検時に作業をすると、メリットは半分以下になります。
リコールをしないとどうなのか?新車の完成検査に不備があったとはいえ、街乗りで使う分にはなんの弊害もでないと考えます。何かの部品がダメとかそういうわけではなくて、検査をした人間に問題があったわけです。
ちゃんとした資格を持った人間が完成検査をしないで、検査補助者が合否判定をしてしまったという内容です。
車自体に欠陥部品が組み込まれてるわけじゃないので、できる限り車検時のリコール作業でオーダーしていただけるとスムーズかつメリットが大きいです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
いつも楽しく拝見しています。
今回のリコール対象車を2台所有してます。
1台は昨年に車検すみです。
もう1台は2021年が車検です。
そこで質問があります。
・昨年に車検すみの場合でも点検整備、完成検査代相当の返金が有りますか?
・届いた書面には、法定24か月相当の点検+自動車検査員による確認とありますが
車検とは別物ですよね?ただ、24か月点検は、車検と同時に行うので利便性を
考えると車検時にお勧めしています。という考え方で大丈夫ですか?
お世話様です。リコール対象者を2台保有しているとのことですが、昨年に車検をすんだ車両については微妙です。
平成31年4月に満了だった車を、リコール発表前の3月に車検をやった車両については保証として、返金するとディーラー担当者は説明してくれました。
リコールはリコール単体でもできます。その場合ユーザー様にメリットはありません。リコール作業をするということは、車検整備相当の点検と検査をするので、車検時に行うのが
一番メリットが大きいです。12ヶ月点検時にもリコールをできますが、点検代が無料になるだけなので、車検時に行うよりもメリット半減です。
まとめると
リコール作業の<12ヶ月点検とリコール<車検同時
このようにメリットが変わっていきます。よっぽど違和感がない限りは車検と同時をおすすめします。
スズキ販売店です。一般的には車検と同時がお客様にとってお得なのかと思います。
メーカーから整備工場に支給されるのは最大34500円で整備工場としてはディーラー並みの高額車検費用が貰えるわけです。
そこで私の工場ではリコール対策で車検を実施した場合、車検代無料はもちろんのこと、お客様への還元の意味で軽四主要車種のタイヤ4品目限定で4本交換を無料にしています。
また、既にディーラー等でリコール対応されている方には1000円~5500円の還元アイテムを準備しています。
当社も似たようなバックをしています。今までで5台行いました。
すみません、教えてくださいm(__)m。
リコール車のスイフトの車検を今から受けに行きます。
車検代は無料のはずが、車検時にかかる完成検査料テスター使用料の5400円と検査代行料の10800円の16200円の費用が必要だと言われたのですが…。
車検代無料だと安心していたのに、納得出来ません…。
購入時も、担当者から、工場ではそのへんのアルバイトが作業してるので、不具合が起きないとは言えませんと言われ、もしかして外装だけで、中身の部品はポンコツを使っているのではないかと、とても不安になりました。
走行距離も、契約時に聞いていたよりやく2000kmも増えており、点検時にテスト走行してその辺乗り回したので増えてますとか言われ、今思うと増えすぎだと思います。
不信感を抱きながら、更に今回のリコールで、やっぱりっ!!と
思ってしまい、スズキの信用を失いました。
それまでトヨタに乗っていましたが、スズキは間違いないだろうと信頼し安心していたのです。
とてもショックで悲しいです。
スイフトは乗り心地もスタイルも大好きなのに…惜しいです。
全てのスズキさんがそうだとは思いませんが、うちの担当者のイメージから、結構いい加減なことしてお客さんを騙して甘い蜜を吸って平気な顔をしていると思ってしました。騙されてる気分です。
今回のリコールの車検代無料とは、私の場合、本当は払わなくてもいいものを払わされようとしてるのでしょうか?
宜しくお願い致しますm(__)m。
スズキの完成検査リコールで、ディーラーサイドから言われていることは
1、24ヶ月基本作業工賃を無料とすること
2、検査業務に当たる、検査料を無料とすること
この2点ですね。なので、リコールを出すお店によってお客さんへのフィードバック金額がまちまちになってきます。
検査代行料は無料にはならないお店もあります。これは陸運局に登録代行に行く費用なので、基本的にリコールとは切り離して考える必要があるためです。
納車前と後で走行距離が2000km変わっていたというのは、通常ならありえない気がします。
確かに新車でメーカー指定のテスト車体に該当した場合、新車の納車時でも走行距離が300kmくらいまで伸びてる車もあります。
これは製造した車を、さらにテストするからだそうです。それこそ数百台に1台くらいが該当して、その車両が引き当てになった場合は最初から走行距離が伸びているとのことです。
完成検査リコールは、車検代が全部無料になるわけではなくて、あくまで24ヶ月の法定整備工賃、検査をする時の検査機器使用などが無料になるだけなのです。