個体差はあると思いますけど、早めに受けたほうがいいなと思うリコールです。
トヨタのシエンタにリコールが出ました。現行型のハイブリッドモデルです。
内容はどのようなリコールなのか?
ハイブリッド車のカウルルーバにおいて、サービスホールカバー部の防水性能が不適切なため、経年で防水性が低下し、多量の雨水等がかかった場合、水がエンジンのインジェクタ取付部から燃焼室に浸入することがある。そのため、コンロッドが変形して異音が生じ、最悪の場合、エンジンが破損し、走行不能となるおそれがある。
国土交通省HPより引用
カウルルーバーの防水性能が不適切という内容です。
水はけがよくないからエンジン内部に水が入ってしまうということですね。このカウルルーバーのリコールって、その昔ダイハツでも出ました。
ムーブとかタントでルーバーのパッキンを交換する作業でした。
酷い車はブレーキのマスターバックに水がついてしまい、ブレーキが効かなくなるというものでした。
今回のシエンタの場合、ダイレクトにエンジン内部へ水が入るようです。
これはまさにリコール対象のシエンタのエンジンです。
画像上の黒い部分がカウルルーバーで、ここから水がエンジンへ入り込むようです。
処置はどうするのか?
全車両、サービスホールカバーに排水ガイドおよびフードにシールゴムを追加する。また、エンジンの燃焼室を点検し、異常がある場合はエンジンを新品に交換する。
国土交通省HPより引用
カウルルーバーのパッキン処置だけで済まない場合、エンジン内部の燃焼室を確認して最終的にはエンジンを載せ替えになるようですね。
26万台が対象!初期モデルは要注意
対象車は実に26万台規模です。
内容から考えると、年式の古い車で、屋外駐車をしていた車は注意ですね。
雨にさらされている時間が長いため、エンジン内部へ水が混入している可能性が高くなります。
エンジンが壊れる前に、早めにリコールを受けてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。