日産からリコールが出ました。今このタイミングでリコールかよというのが正直なところ。
というのもこのリコール作業、セレナとエクストレイルなんですけど、なかなか多い故障でした。すでに有償で修理を終えているお客さんも何人かいます。
内容を詳しく見てみます。
簡単にいうと、オルタネーターの不良です。
セレナ・エクストレイル・OEMのランディに搭載されているECOモーターと呼ばれるオルタネーター。これが壊れてしまうんです。
オルタネーターなのにECOモーターという名前なのは、アイドリングストップをした後に、これらの車はセルモーターでエンジンをかけません。
このECOモーターがセルモーターの代わりをして、ベルトを介してクランキングしているんです。
なので従来のアイドリングストップ車よりもスムーズなクランキングになっているのが特徴。
1月27日付で発表されたこのリコールは2件あります。
内容はいずれもECOモーターの不良で交換になります。
以下抜粋。
アイドリングストップ付車のECOモータにおいて、内部ベアリングのシール仕様が不適切なため、シール性能が不足し異物が侵入するとベアリングが破損し異音が発生することがある。そのまま継続して使用した場合、ECOモータが故障しエンジンが停止するおそれがある。万が一、周辺部品に整備時等でこぼれたエンジンオイル等の可燃物がある場合、ECOモータ故障に伴う熱風と火花が開口部から吐出し周辺部品が焼損することがあり、最悪の場合、火災にいたるおそれがある。
国土交通省HPより引用
そしてもう一つはこうなっています。
アイドリングストップ付スマートシンプルハイブリッド仕様車のECOモータにおいて、内部ベアリングのシール仕様が不適切なため、シール性能が不足し異物が侵入するとベアリングが破損し異音が発生することがある。そのまま継続して使用した場合、ECOモータが故障しエンジンが停止するおそれがある。
国土交通省HPより引用
実際に過去に修理をしたケースを紹介します。
エンジン異音が酷くなってくる
こちらが、実際にECOモーターと呼ばれるオルタネーターから異音がでて修理した車です。
タイミング悪いことに、リコールが発表になる直前で有償修理を行っています。
このECOモーター、新品だと16万円くらいするんです。
さすがにそんなに値段は出せないし、内部のベアリングだけ打ち換えるか?って考えもしましたが、スターターも兼ねているという事なので、ほとんどがリビルト部品への交換になります。
リビルトと言っても、部品は10万円近くします。一緒に補機駆動ベルトも交換するので、大体修理代が12万弱かかってくるんです。
しかもこの故障、結構頻繁に発生していました。
多分すでに有償修理をされた人もたくさんいると思うんですよね。
もしかしたら、メーカーやディーラーで過去に有償修理した人には返金をしてくれることもあるので、確認してみてください。
過去にスズキでエアコンコンプレッサが駄目になって、有償修理したケースに対して返金が行われたことがありました。
その場合、修理をしたと証明する伝票の提出などが必要になると思います。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。