一連の日産車における完成検査不正。正式に国土交通省にリコールの届け出がありました。このリコール方法について、どのような方法でリコールを行うのか業界では注目していたんです。
そもそものリコール内容は何か?
車両製作工場の完成検査において、任命されていない検査員が合否判定を行っ たものがあり、安全環境性能法規(保安基準)に関する検査が適切に行われてい なかった
国土交通省HPより引用
ニュースの報道では、極端な話Aさんという検査員がいたとします。なぜかAさんは一人しか居ないのに、Aさんの完成検査印は5個あった。とも報道されています。
リコール方法は
全車両、指定整備工場において自動車検査員による点検を行い、安全環境性能 法規(保安基準)に関する不具合が認められた場合は是正する。
国土交通省HPより引用
この様に決定されたようです。
これを読み解く限りでは、全国津々浦々にいる指定工場の自動車検査員によって、保安基準に関する不具合が認められた場合是正するとなっています。
おそらく、指定工場にリコール対象車を搬入して検査ラインにて該当の部分を全て計測。もし保安基準に適合していない部分があれば調整を加えるということですね。
リコール該当車を見ると古くて平成26年くらいからなので、初車検を受けた車両においては継続でパスしているからリコール済みとなるのでしょう。
ただ、日産からのOEM車両も含まれるということです。
いすづ自動車のコモ(キャラバンOEM)
スズキのエブリィランディ(セレナOEM)
マツダのファミリアバン(ADバンOEM)
三菱のデリカバンなど複数車
上記メーカーについてもリコール車種として該当されます。これは販売された各自動車メーカーでリコール作業するのでしょう。
日産ディーラー以外でも指定自動車で検査員がいればリコールができると解釈できます。微力ながら僕も指定自動車の検査員をやってるので、最寄りの日産ディーラーから要請がかかればひたすら検査ラインにてリコールします。
問題は、ラインを通して適合しない部分が出てきたらどうするのか?という点。調整で効く部分ならいいんですけどね。ライトとか。
ブレーキの制動力が足りないとかってなったら、これまた問題。新しいブレーキパッドとかを支給してくれるのか、どうするのか?
いずれにしろ全国の指定工場で一気にリコール作業をやらないと、時間がかかってしかたがないでしょうね。
がんばります。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。