レガシィに先日リコールが発表になりました。内容はいずれもヘッドライトにかかわるものです。一部のモデルでは右側ヘッドライトのみの不具合となっていますが、その他左右ヘッドライトが該当するものもあります。
先日、早速知り合いがリコールを受けてきたというので、内容を聞いてみました。
すると、ヘッドライトバルブを交換して済んだといいます。時間的に1時間ちょっと待っててできたと。
リコールの内容を読んでみるとこのように記載があります。
HID仕様のヘッドランプ(すれ違い用前照灯)において、内部構成部品であるバルブと反射面の仕様の組み合わせによって、バルブからの紫外線により反射面の劣化が促進されるものがある。そのため、そのまま使用を続けると、反射面のアルミ蒸着が剥離し、光度が徐々に低下して、最悪の場合、保安基準第32条(前照灯の基準)に適合しなくなるおそれがある。
国土交通省HPより引用
そして対策は以下のようになります。
全車両、バルブを対策品に交換する。その上で、ヘッドランプの光度を点検し、所定の光度を満たさないものはヘッドランプボディを対策品に交換する。
国土交通省HPより引用
知り合いのレガシィはバルブ交換で、規定の光量が出たので済みました。
万が一、規定の光量が出ない場合は部品を取り寄せてヘッドライト交換になるというのです。
例えば、年式が古いレガシィで、屋外駐車をしている場合。
車を止めている場所によっては、直射日光が当たってヘッドライトが黄ばんでいることがあります。
2台ともにリコール該当のレガシィです。
下のレガシィのほうがあきらかにレンズが黄ばんでいます。車検の完成検査をしてみるとわかるんですが、ヘッドライトが黄ばんでいると、規定の光量に達しない車があります。
その場合、まずはヘッドライトクリーナーなどでレンズを磨いてみて、黄ばみが取れた時点で測定するとクリアできることがあります。
末期症状になると、クリア塗装がボロボロになっていて、磨いてもきれいにならない。この場合どうするか?バルブをさらに明るいものに交換してみるなどといった処置が必要になります。
レガシィのリコールでは、ヘッドライトの光量が上がらない場合、レンズユニットを交換してくれると記載があります。
こうなってくると、ある程度期間をあけてからリコールを受けるというのも一つの手段なのかなって思います。
何故ならば、屋外駐車をしているとどうしてもヘッドライトは黄ばんできます。いずれ完成検査で引っかかる時がくるかもしれません。
その時、リコール作業を残しておくと無償でライトユニットを交換してくれるとなれば、その時点でヘッドライトは検査をパスできるわけです。
奇麗な状態でリコールを受けるとバルブのみを交換して終わりです。光量があがらない場合は、ライトユニットを交換してくれる。
メーカーにとってはもちろん前者の方が助かります。手間も費用もかかりません。ですが、ユーザー目線でいうと、ライトが劣化してからリコールを受けたほうがお得になるという事です。
この手段が使えるのは左右ヘッドライトバルブ交換処置の車です。リコール内容が若干モデルによって異なってくるので、確認をしてください。
危険なことで、迅速にリコールを行わないといけないわけではないので、待っていてもいいのかもしれません。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。