毎日国土交通省のHPなどをチェックして、業界のリコール情報をいち早く収集することをルーティンとしています。
今日は主だったリコールがなかったな・・。と思ったら、ひっそりとメーカーHPに出ていたリコール。その内容が凄かったので、紹介します。
車両は日産のリーフです。
現行のリーフですが、結果を先に書くと車両を交換すると記載されています。
車両を交換ということは、新車にかえてくれるということなのか?詳しく見てみます。
目次
該当したら車両交換を実施するリーフのリコール内容とは?
日産のリコールHPより引用させていただきます。
まずは内容より。
助手席側フロントサイドメンバにおいて、製造設備不良により部品に亀裂が入ったものがあります。 このため、使用過程において亀裂が進展し、サイドメンバの強度が低くなり、最悪の場合、前方車両衝突の際に乗員空間を確保するための車体強度が足りず、乗員に危害を与えるおそれがあります。
日産HPより引用
車の骨格である、フロントサイドメンバに製造時に部品クラックが入ったものがあるという。それが使用過程でクラックが広がりメンバーの強度が低くなって事故をした時に車体強度が足りなくなるということです。
いわゆるクラッシャブルゾーンの問題です。
該当のリーフはどの程度の台数があるのか?
令和2年10月19日~令和2年10月22日製造の31台が該当になっています。
フレームナンバーはこちらです。ZE1-099781~ZE1-099918。
この31台において、フロントサイドメンバのクラックが広がっていたら車両を交換するという措置。
たったこれだけの部位の問題で、車両を交換するというのは、なかなかすごいリコールです。
僕がリコールを調べるようになってからというもの、車両を交換するという措置をとったものはみた事がありません。
クラックが入ってればその部位だけ補強をしたり、溶接修理をすればいいんじゃないかなって思うところですが、日産の判断で車両交換とされているので問題なんでしょう。
国土交通省のリコールHPに載っていない理由は?
国土交通省のHPには、その日に発表されたリコール情報がずらーっと閲覧できるようになっています。
ですがこのリーフについては掲載がありませんでした。この理由は何故か?
国土交通省では小数台のリコールに関する情報は、その日に発表されないで月末にまとめて発表しています。
これが、その日にリーフのリコールがメディアなどに取り上げられてない理由かもしれません。
いずれにしろリーフに乗っていて、車検証に書いてある車体番号がリコールの個体と合致している場合はディーラーに問い合わせてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。