ジムニーにリコールが出たのでお伝えします。型式がJB23Wなので、現行のひとつ前のジムニーになります。それとOEM車のマツダAZオフロード。
一体どこの箇所がリコールになったのか?
目次
フロントコイルスプリングが折損する可能性
ジムニーはフロントの足廻りがホーシングになっています。トラックなどのリヤデフと同じような構造とにています。
このフロントコイルスプリングが折れてしまうのが今回のリコール。
フロントサスペンションにおいて、コイルスプリングの鋼材に対する塗料の密着性が不足しているため、砂や小石を噛み込んだ場合に、塗装が剥がれやすく、腐食が早期に進行するものがある。そのため、最悪の場合、コイルスプリングが折損するおそれがある。
国土交通省のHPより引用
コイルスプリングが折れたらどうなる?
それでは、もしコイルスプリングが折れてしまったらどうなるか?
ストラット形状のものであれば、スプリングが折れたとしても車体から脱落せずに保持していることもあります。
ですが、ジムニーの足廻り形状だと、スプリングが折れたら車体から高確率で外れてしまう。
その瞬間、該当の車輪の車高が下がってしまいます。
これは、とても危険です。もし、高速道路などを走っている最中だとすると想像するだけで怖いです。
MRワゴンなどと同じリコール内容
今回のリコールですが、すでに出ているMRワゴンなどと同じ内容です。
おそらく製造元が同じ出どころなのかもしれません。実際にリコールが出る前にスプリングが折れてしまったMRワゴンに遭遇したことがあります。
上の二巻きくらいが折れているのが分かります。
バネが折れて、ショックアブソーバーに干渉している跡も見受けられますね。
これがジムニーで起こると、ジムニーのフロントサスペンションは車軸懸架式なのでもっと危ないです。スプリングが車体から外れる可能性が高くなりますから。
特にオフロード走行をしている車両などもあると思うので、早めにリコールを受けるようにしてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。