ダイハツよりリコールが発表になりました。OEMも合わせると車種がそこそこ多くて台数もあるので紹介します。
車種でいうと、ハイゼット・ハイゼットカーゴ・ハイゼットデッキバン・ハイゼットトラック・アトレー・サンバートラック・サンバーバン・サンバーデッキバン・ディアス・ピクシストラック・ピクシスバン。
ダイハツが製造してスバルとトヨタにOEMしています。
台数が62万4105台となっています。台数も多いです。
目次
ハイゼット等リコールの内容は?
リコールの内容は以下の通りです。
動力伝達装置において、バルブボデーが異常摩耗し油圧漏れが発生するものがある。また、油圧漏れが発生した際に、AT制御コンピュータのプログラムが不適切なため、故障検知を正しく行わないものがある。そのため、油圧漏れを正しく検出できず、そのままの状態で使用を続けると、油圧漏れが大きくなり、最悪の場合、意図せぬクラッチが係合し、一時的に急減速するおそれがある。
国土交通省HPより引用
対策は2段階に分かれます。
バルブボデーの異常摩耗の検証に時間を要するため、全車両、AT制御コンピュータのプログラムを対策プログラムに書き換えるとともに、油圧漏れを点検し、油圧漏れが確認できた場合には、バルブボデーを新品と交換する。なお、バルブボデーの異常摩耗については原因が特定でき次第、必要に応じて措置を講じる。
国土交通省HPより引用
リコール該当者のATを実際に撮ってみた
今日入庫していたサンバーのバンです。もしかしてとフレームナンバーでリコール検索をしたら実際にヒットした車両です。
ATのオイルパン部ですね。まずはここにオイル漏れがあるかどうかというところがポイントになるんでしょう。
特に外部へオイルが漏れていなければ、コンピューターのリプロで終わる。
オイルが漏れてきたらバルブボディを交換するという事になるようです。
コンピューターのリプロ作業ならおそらく1時間もかからないと思います。バルブボディに交換になれば2時間くらいはかかるんじゃないかな。
オイルパンをはがしての作業になるので。
第一段階のリプロ作業はディーラーの専用診断機でないとできません。つまり町工場にこのリコール作業は出来ないのでディーラーでやってもらうしかないということになります。
ミッションを除いてオイルパン付近からオイルが漏れていたら、その旨を先にディーラーに伝えておいた方がいいと思います。
じゃないと、部品を取り寄せてから後日また修理ということになりかねません。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。