タカタ製エアバッグのリコールで、以前から囁かれてきた
リコールを実施しないと車検に通らなくなる
このことについて、続報が出たのでお伝えします。
まず、時期はいつからか?
平成30年5月1日よりタカタ製エアバッグリコールで該当する車種について車検が通らなくなります。ただこれには若干の補足があります。
車検の満了日が30年5月1日〜5月31日の車について、4月中に車検を行ったらどうなるか?
これはOK。4月中に車検を行えば通ります。
車検は継続検査と呼ばれる検査になりますが、中古新規検査や構造変更検査なども全て通らなくなります。
平成30年5月1日にリコールをやって、2日から車検を受ける場合はどうか?これはOKなんですが、リコールを済ませてから国土交通省のMOTASと呼ばれるシステム端末に反映されるのが最大で10日程度かかります。この間のタイムラグを埋めるにはどうするか?
リコール作業を終えたら、ディーラーより
「改善措置済証」
と呼ばれる書類を発行してもらえます。正確には自動車メーカーから発行されるんですが、この書面を持って車検をすれば前日にリコールを行っていたとしても車検に通ります。
エアバッグを外している車はどうなのか?
ハンドルを交換するなどして、エアバッグ自体を取り外されている車はどうなのか?これは各自動車ディーラーにて、本当にエアバッグが外されているということを確認してもらい同様に「改善措置済証」を発行してもらわないといけません。
ここから先は車屋さん向けの情報になります。
もし指定工場でリコール未実施車両に保安基準適合証を発行して車検を通してしまったらどうなるか?これは保安基準適合証の最終申請日までにリコールを済ませて、「改善措置済証」と一緒に登録に持ち込めばOK。
万が一期間を過ぎてしまったとしたら、減点など処罰の対象にはならないそうです。ただその場合、持ち込み検査をしないといけなくなります。
実際には平成30年6月1日満了の車から考えて、自賠責に余裕がない場合は最初から25ヶ月で追加加入しておけば、なんとか間に合うのではないですかね。そもそもが対象車が入庫してきたら車検作業の前にディーラーでリコールをしてもらってから自社で車検をするという流れが間違いないと思います。
まとめると
・タカタ製の該当するエアバッグ車種は平成30年5月1日から車検が通らなくなる。(車検は通っても車検証の更新ができない)
・車検直近にリコールを行った場合、ディーラーより改善措置済証をもらえるのでそれを車検の書類と一緒に陸事に持ち込む必要がある。
・エアバッグを外している車両についても開演措置済証が必要になる。
・車検満了が平成30年5月1日〜5月30日の該当車を4月中に車検、登録する場合は車検に通る(ただGWなどで4月30日に陸事で登録ができない車もあるので実質車検満了が5月27日までの車までがギリギリセーフになる?
・リコールをしてない車に保適を切る事はできるが、最終申請日までに作業、書類を揃えて登録しないといけない
・保適の期間が万が一過ぎてしまっても、処罰の対象にはならない
とこんなところになります。ゴールデンウィークが4月の下旬よりはじまるので、実質的には平成30年5月28日車検満了以降の車は必ずリコールを済ませる必要があるということ。それ以前の車は4月中に車検・登録をすればギリギリセーフ。
リコール対象はリコール情報をすぐに検索できるアプリが便利という記事でも書きましたがアプリを使えばすぐにわかります。
それでは速やかにエアバッグリコールは済ませるようにしましょう。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。