12月16日にとあるリコールが発表になりました。
その内容について、お伝えします。車種はスズキのエブリィ。
注目なのがリコール対象台数。なんと21台。21台という超小規模なリコールです。
一体21台のエブリィになにがあったのか?
前照灯において、車両製造工場の光軸検査設備で、受光器の設定位置が不適切な状態で光軸の調整、検査を行ったものがあります。そのため、光軸が保安基準を満足していないおそれがあります。
スズキのHPより引用
内容を見ると、ちょっとよろしくないですよね。
いつしかの完成検査リコールの臭いがするようなものです。そもそもなんでこの事実が今になって分かったのかというのが疑問です。
光軸が狂っていたら、調整をかけてあげればいいんですけど、部品の交換などが必要になるリコールって、市場から不具合が報告されていきます。
それがメーカーにあげられて、サービスキャンペーンやら改善対策、リコールとなります。
このエブリィに関するものはリコールとなっています。
処置の方法はこちらです。
全車両、前照灯の光軸を点検し、調整が必要な場合は光軸調整を行います。
スズキHPより引用
光軸が狂っているので、テスタで確認しながら調整をするだけです。
これは車検が終われば自動的に消滅する内容でもありますね。車検のヘッドライトテストで合格が出来れば、調整は不要です。
もちろん調整が必要な場合は、調整して車検に通しますから。
ほぼあり得ないだろうけど、この対象車に乗ってる人で、ユーザー車検をやろうとしてる人。
ユーザー車検って、ヘッドライトの光軸だけは検査にもっていく前に調整していくのがベストなので、有料で調節してもらう人がいます。そういう場合は返金してくれるのか、それともスズキにもっていって検査前に調整してもらえばいいですね。
国土交通省HPには載っていないリコール
ちなみに、リコールと言えば国交省のHPでも閲覧が可能になっています。
しかしこのエブリィのリコールは上がっていませんでした。
理由は何故かというと、小規模なリコールだからです。国交省の場合、小規模なリコールは月末にまとめて公表しています。
なので、エブリィのリコールが出ていることってまだ認知されていない人が多いのでお伝えしておきます。
OEM車のスクラム3台、クリッパー14台、ミニキャブバン2台も当然同時リコールです。
多分このリコールなら、予約なしで突撃してもすぐにやってくれるんじゃないかなと思います。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。