マツダの一台プロジェクトの先陣を切ったCX-60。ラージクラスと呼ばれた商品群なのですが、これはマツダの社運を賭けたプロジェクトと言っても過言ではありません。
どうして社運を賭けたかというと、CX-60にはなんと新開発の6気筒ディーゼルエンジンがラインナップされています。
その他にもPHVモデルもあり、開発費用は相当なものなのです。
これから先、エンジン自体が先細りになる事が分かっている中、世界でも稀に見る至高の6気筒ディーゼル新開発です。
その先陣を切ったのがCX-60。今までのマツダ車とは違って、価格も強気設定ではなくここからが正念場だ!という時にまさかのリコール。
出たばかりなのに・・。最近このパターン多いですね。新型車がでてすぐにリコール。
内容は2つです。
フロントスタビライザにおいて、コントロールリンクを固定するナットの締め付けトルクの設定が不適切なため、段差の乗り越え等でフロントスタビライザに捻じれが加わった際の入力により締め付けナットが緩み、がたつきや異音が発生することがある。そのため、保安基準第14条の緩衝装置に求められる要件を満たさないおそれがある。
国土交通省HPより引用
CX-60はサスペンションに問題を抱えていると言われ、結構試乗動画で乗り心地に厳しい評価を受けています。
そしてまさかのスタビリンクのネジが緩む?
こんなリコールか・・・。
対策は、全車両コントロールリンクを固定するナットを変更した規定トルクで締め付ける。
つまり再設定した規定トルクで増し締めをするだけ?
おいおいおい何と情けないリコールなのだろうか・・。スタビリンクが緩むなんて話、今まで整備士をやってきましたが一度も聞いたことはありません。
どうやら悩みの種の乗り心地以前の問題ですね。このリコールは。
そしてもう一つのリコール。
電力変換装置(インバータ)において、インバータ起動制御プログラムが不適切なため、エンジンを始動する際にインバータを起動できず、エンジンが始動しないことがある。またハイブリッドシステムの異常を知らせるメッセージがメータ内ディスプレイに表示されるおそれがある。
国土交通省HPより引用
対策はリプロ作業です。
エンジンが始動しないっていうのは致命的ですね。
CX-60、開発が完全に終わる前に発売されちゃったのでしょうか?
ラージモデルが出発してすぐにズッコケている場合ではないので・・。
一番は6気筒の新型ディーゼルに問題が出なかったことですね。エンジンの完成度は高いのかな。
このパワーユニットは注目です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。