本日はラジエターについて。ラジエターというとエンジンの熱くなった冷却水を走行風を用いて冷やす重要な部品。
通常、ラジエターというものはあまり定期交換部品としては認知されていません。
ラジエターを交換しないといけない理由は何か?
それはラジエターからの水漏れです。通常ラジエターというものは3ピースで構成されています。
アッパータンク・コア・ロアタンク
これらをつなぐのはゴムのOリングです。このOリングが経年劣化して漏れてくるケースが多いのです。
ゴム部品というのは熱と時間に弱い。年数が経過してきたら要注意です。さらにラジエターって圧力を保持している。アッパータンクなどは樹脂製が多く、こちらも経年劣化で圧力を保持出来なくなりパンクすることも多い。
たまに外側からの衝撃でコアがダメになるケースもあります。
これは予想だにできない故障と言えます。
オールアルミラジエターは修理ができなくて交換になることもしばしば。
ラジエターから水漏れ出すと、走行不能に陥るという点を考えればある程度の時期で交換に踏み切っちゃうのもいいかもしれない。
10年10万キロで漏れだすラジエターはあまり見かけないので、交換するのなら15年15万キロくらいが妥当じゃないですかね。
その時はラジエターホースのアッパーとロアなど、水回りのホースも一新しておけば無用なトラブルを避けることができます。
ほとんどの業者はラジエターから漏れだすと、ラジエター屋さんに修理を依頼します。うちの工場もおかかえラジエター屋さんがあって、修理を依頼します。
ディーラーなどのメカニックに聞いたらあまりオーバーホールはしないそうで、大抵は交換に踏み切るそうです。交換したほうが確かに万全ですからね。
最悪ラジエターから漏れ出して、修理するまでなんとか走るといった名目で漏れ止め剤を入れることもありますが、あまりオススメできません。
ラジエターの漏れ止め剤の多くは内部から漏れているところを塞ぐわけですが、ウォータージャケットなどを詰まらせる原因にもなります。使うなら信用のおける製品を使いましょう。
今のところワコーズのストップリークで二次災害は起きたことがないので、どうしてもという時は試してみてください。
本日はラジエターについてでした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。