5月31日から車検時に提示をする納税証明書が新年度分へと切り替わりました。
まさに今車検を受けようとしている人へ、読んでいただきたい車屋さんからのお願いです。
車検の時って、自動車税の納税の有無を確認しないといけません。正確に書くと、車検の整備と検査の段階では不要です。その後の新しい車検証を発行する段階で必要になります。
自動車税は4月1日から車を持っている人にかかってくる税金です。
よく3月31日までに廃車を急ぐ理由というのは、4月1日になった時点で、納税をしないといけなくなるからです。
自動車税の納税通知は5月の初頭に届きます。それを5月31日までに支払わないといけない。
不思議なのは5月30日までに車検をして新しい車検証を発行できてしまえば、新年度の納税を済ませなくても車検を完結できるんです。
しかし、5月31日以降の登録になると新納税証明書が必要になります。
6月に車検満了の車を5月中に車検をしてしまえば、新納税は支払ってなくても車検が完結できる。
6月に車検満了の車を6月中に車検をすると、自動車税を支払ってもらって新納税証明書が必要になるんです。
ここまでが車検と納税の関係について。
目次
納税が反映するにはタイムラグが発生する
ここからが本題です。
5月31日以降の車検には、新自動車税の納税を済ませてもらう必要は説明した通りです。
問題は、納税をした時期です。
例えば口座引き落としの人っていますよね?僕も自分が乗ってる軽自動車とバイクは指定の口座から引き落としにしています。
この場合、口座の引き落としは僕が住んでる市町村だと5月31日にかけるんです。
5月31日に引き落としがかかって、実際に市役所で納税の確認が取れるようになるまでの期間が約1週間かかります。
つまり、5月31日から6月の第一週くらいの間って、実際に引き落としがかかったとしても納税の確認が市役所でとれません。
何とか証明書を発行してもらうには、引き落としがかかる口座の通帳を印字して、それを市役所の窓口にもっていくと手書きでの納税証明書を発行はしてもらえます。でも手間ですよね?
口座引き落としにしている納税の場合、確認が取れるまで1週間ほどかかるので、車検が早めに出来るのなら5月中に登録まで済ませておく。もしくは6月の半ば以降から車検を受ける事。
軽は市税、小型車は県税
さらにややこしいのが、軽自動車と小型車以上って税金の区分が違います。
まず軽自動車っていうのは市町村税。小型車以上は県税になります。
今車屋さんでは車検をする際に軽自動車には納税証明書を陸事にもっていかないと駄目なんですが、小型車以上は陸事の納税システムで照合がかけられれば納税証は持っていかなくてもいいんです。
小型車以上なら例え他県の車であっても、その県の県税事務所に電話すると納税の有無を確認できます。確認取れれば納税証明書は不要です。
軽自動車は必ず納税証明書を車検証の発行時に添付しないといけないので、使用の本拠がある市町村で納税証明書を発行してもらわないといけない。
どちらかというと、県外ナンバーなどの軽自動車の車検が怖いのがここですね。納税をもしもってなかったらどうするかと。
証明書の発行が大変だからです。
納税確認がスピーディーに行える方法は?
では、どうすれば一番納税確認がスムーズにいくのか?
それは納税期間中に現金で銀行やコンビニなどで支払ってもらい、収納印を押した納税証明書(継続検査用)を持ってきてもらう事です。
写真のお支払いの際は切り離さないでと書いてある右側の部分です。
これに収納印が押してあればOK。一番最速です。軽自動車も一緒。
今はペイペイやペイジーなどでも支払えます。これは、金融機関の収納印が押してもらえないので、時間をかけて陸事のシステムに反映されるまで待つしかないんです。
多分2週間近くかかると思います。僕は去年はペイペイで自動車税を払いました。理由は車検がない時期だから。今年の自動車税は車検の時に必要になるので、コンビニで支払ってこようと思ってます。
ペイペイやペイジーは反映されるまで時間がかかる。
そしてコンビニで現金で支払ったけど、収納印を押してもらった納税を無くしちゃった場合。これは時間をかけて陸事のシステムに反映されるのをまつしかありません。
陸事によると最長で1ヶ月もかかるそうです。
口座の場合はちゃんと引き落としがかかれば1週間程度で反映してきます。
口座引き落としにしておいて、口座に現金が入ってなかったパターンも最悪。そもそもが未納なのでどうしようもありません。
まとめると
・自動車税を納税していないと車検ができない(新しい車検証が発行できない)
・5月30日までは前年度の納税証明で車検が可能
・6月に車検満了を迎える人は、5月中なら新納税をしていなくても車検を完結できる
・5月31日以降は新納税証明が必要
・新納税証明は反映するまでに時間がかかる
・6月の第1週に車検をしたい場合は、納税を現金で済ませて収納印を押してある納税証明書を車検時に必ず持ってくること
・口座引き落としの人は6月第2週以降に車検をするか、5月中に済ませておく
・ペイペイやペイジーは納税が反映するまで時間がかかる
こんなところですね。6月も第2週に入ってしまえば、通常通り納税確認が取れるので。
ちなみにOSSという電子保適は納税が陸事に反映されてないとはねられてしまいますので、この時期はOSSがしにくい時期です。なので印紙代が200円小型車は高くなります。
以上。今も納税確認待ちが3台あります。早く確認取れないかな。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。