ちょっと前の車では、あまり関係ない部品ですがプッシュスタート方式になった今、この部品が壊れるとエンジンがかけられなくなる。
そんな部品の話です。
まずはこちらの画像をみてください。
画像で何が違うかわかりますでしょうか?
答えはプッシュスタートのインジケーターランプの色。
最初はオレンジ色だけど、途中で緑になっています。
これは、整備モードにしている動画から抽出した写真なんですが、これが答えです。
とある部品を作動させたら、プッシュスタートのインジケーターの色が緑に変わります。緑に変わらないとエンジンがスタートできない。
ではその部品は何か?
国産車の画像が手持ちになかったので、昔スマートで交換したものでどうぞ。
ブレーキランプスイッチです。
そう、今の車ってよく考えるとブレーキペダルを踏み込んだ状態で、プッシュスタートボタンを押さないとエンジンがかからないですよね?
それを検知しているのが、ブレーキペダルの根元についているブレーキランプスイッチ。ストップランプスイッチと呼ぶこともあります。
奇しくも今スバルがこの部品をリコールしています。
ブレーキランプスイッチが壊れるとどうなるか?これはブレーキランプが点灯しなくなる、もしくは点灯しっぱなしになる。
さらにはプッシュスタート車だとエンジンがかからなくなるわけです。
長く使ってきた車だと、ブレーキランプスイッチの接点にあたるゴム部品がなくなってしまい、ブレーキランプが点灯しっぱなしになるというトラブルが起こることがあります。
部品がすぐに手に入らないときは適当なクリップをそこにはめ込んでおけば、リカバリーができます。
スイッチ自体が壊れてしまえば交換しないとダメです。
もしプッシュスタート車でエンジンがかからない場合、プッシュスタートのランプの色がちゃんと変わるかどうかを確認してください。トヨタの場合は色が変わらなければ、ブレーキを踏んだと認識していません。
VWなんかは、このスイッチがダメになるとシフトロックが解除できなかったりしました。
小さなスイッチがいろんなところに影響してるなと。とりあえずスバルのブレーキランプスイッチのリコールは早めに受けた方がいいと思います。
エンジンがかからんかくなったり、ブレーキランプがつかなくなったり、ブレーキランプがつきっぱなしになってバッテリーが上がってしまうなどといったトラブルが考えられます。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。