パワステオイルを交換する。車にはいろいろな油脂が使われています。
エンジンオイル、ミッションオイル(ATF)、デフオイル、ブレーキオイル、パワステオイルスーパーチャージャーオイル、エアコンコンプレッサーオイル(ガスの中に封入)、CVTフルード
この中でメジャーに交換がなされるのは
エンジンオイル、ブレーキオイルの2つでしょう。もう少し掘り下げればATFはガソリンスタンドなどでは販促アイテムとして交換をよく行っているみたい。デフオイルは整備工場では結構変えられます。
スーパーチャージャーにはオイルが使われていることを知らない人が結構います。でも
ギヤオイルが使われています。
ということは、この中で一番交換がおろそかにされがちなのがパワステオイルではないでしょうか?
実際に整備工場に勤めていても、お客さんからパワステオイルの交換をリクエストされたことはありません。
パワステオイルなんか交換しなくていいものとして定着をしているところがあります。
でもパワステオイルというのはかなりの高圧力にさらされています。パワステオイルも換えたほうがいいんです。
パワステオイルですが、ATFと同じものを使っているメーカーもありますが、基本は違うのでパワステオイルはパワステオイルを使ってください。
自動車のブレーキと同じくらい大切な部分。舵取り装置のオイルです。軽く考えないで
交換するに越したことはありません。MHOは自分の家の油圧パワステ車は3~4万キロで一度換えるようにしてます。
パワステオイルの交換はとても簡単。新しいオイルを1リットル買ってきます。
そして、1リットルのペットボトルの空瓶を用意。さらにちょっと強力な大きいスポイト。これだけ。
エンジンを止めて、パワステタンクに入っているフルードを出来るだけスポイトで抜きます。
そして抜いた分だけ新油を入れます。新油を入れたらエンジンをかけて、ハンドルを左右に何回もスエギリします。
ある程度行ったらエンジンをとめてまたタンクのオイルを抜く。そして新油を入れる。そしてスエギリ。
また抜く。この繰り返しをしているとパワステオイルがどんどんと綺麗になっていくのです。
これだけで簡単に交換ができます。神経質な人はリターンホースを抜いてエンジンをかけてオイルを排出させてホースをつないでまた新油を入れてエア抜きという方法もありますが、オイルが漏れるし汚れます。
新油を混ぜて交換するほうが簡単で安全。こっちがおすすめ。
昔初代ソアラで、エンジンが冷えているときに異音がする車があった。原因を突き止めていくとパワステポンプでした。パワステオイルを綺麗にすると音が止まったんですよ。
パワステオイルは殆ど交換されないオイルだけに、たまには交換してください。異音の原因にもなります。
パワステオイルの交換はとても簡単なので是非トライしてみてくださいね。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。