これは何でしょう!?
答えはプロペラシャフト一式
今回はプロペラシャフトについて
これだけで40000円近くするシロモノ。
プロペラシャフトっていうのは、ご存知の通り
エンジンの動力をデフへと伝えるもの。
FRや4WDに搭載されているパーツです。
前にエンジンがあって、後輪を駆動させるような場合には
必ずプロペラシャフトが必要。
で、このプロペラシャフトっていうものは
なかなか精密に作られていまして、
重量のバランスなんかを全て計測されています。
タイヤのホイールバランスみたいなもので、プロペラシャフトにも
ウエイトが張り付いていて、回転を滑らかにするように出来ています。
デフの組み換えをするような時、
プロペラシャフトを外すでしょ!?
その時は、キチンとマーキングして、もと通りに組み付けないといけない。
それほどプロペラシャフトのバランスは大切です。
プロペラシャフトは、4本のネジを外して、
ハンマーで軽く叩いてやると外れます。
でっかい車、トラックなんかだと
プロペラシャフトにニップルが付いていて、
グリスガンでグリスを充填するようになっています。
これがニップル。コレにグリスガンを押し付けて、グリスを充填します。
以前こういうケースがありました。
大型の車のプロペラシャフトにグリスアップするのを忘れて、
プロペラシャフトにがたが出て、走行中にシャフトが暴れだし、
外れてフロアを抜けて運転手に刺さってしまった。
こういうことが起こったりします。
これは本当の話だよ。事例であるんだよ!?
ただ動力を伝えるだけのものだと思って、甘く見てると
駄目なのです。
クラッチなんかも規定のトルクで締めないと、走行中にディスクが外れてフロアを突き抜けて
足に直撃
なんてこともあります。
自分でクラッチを交換したりするかたは、気をつけてくださいね。
ぺラシャフトを甘く見ていると、
事故につながったりしますからね!
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。