プリウスαに乗ってる人から、エンジンがおかしくなったという相談を受けました。
症状を聞くと、失火してるのかそれとも別の何かなのか・・・・。もしかしてEGRかなと。
現車を確認したら、エンジンチェックランプも点いていました。
プリウスαですが、走行距離は78000kmほどです。
診断機を繋いでみると、このような故障コードが入っています。
失火だらけです・・・。
エンジンを確認すると、失火している原因は他にあるようです。やはりEGRです。
症状を見るだけで、EGRだなとわかりました。
というのも、プリウスなど最近のトヨタのエンジンで失火という症状に遭遇することが非常にまれです。
問題のEGRを外してみるとこの状態です。
カーボンでびっちりです。これは相当頑固にこびりついています。
そもそもEGRっていうのは何をしているのかというと、排気ガスの一部をインテークへ戻すためのバルブです。
排気ガスをインテークへ戻すことで、燃焼温度を下げることができてNOxを低減させることができます。
ただ、一昔前の車よりも今の車のほうが壊れる確率が上がってきています。
特にハイブリッドですね。
何度か書いてきましたが、ハイブリッドはエンジンを頻繁にかけたり止めたりを繰り返しているので、燃焼温度が上がりにくい。
燃焼温度があがらないと、カーボンを焼き切ることができなくなるからです。
仮にEGRが動くようになったとしても、カーボンが堆積しているままだとまたつまって動かなくなります。
もはや現代病とも言えるような状態ですね。
インテークマニホールドの中もカーボンでびっちりです。
EGRの故障を回避するには、エンジンに負荷を与える運転をするということ。
たまには高速走行をしたり、PEA配合の燃料添加剤をいれるなどが有効です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。