ガソリンエンジンと違って、ディーゼルエンジンって燃料が命です。ガソリンには点火系統がありますが、ディーゼルって基本的に燃料と空気。
エンジンの始動性こそグロープラグを使って暖めていますが、それ以外はいたってシンプルです。
ガソリン車よりもディーゼル車の方が燃料には気を使います。燃料フィルターもディーゼル車の方が交換時期は短いです。
ディーゼル車って、燃料ラインに空気が入るとエンジンがかからなくなります。
もちろん水が入るのもよくない為、燃料フィルターの水抜きなども存在しています。
ディーゼルにとって燃料はかなり重要な役割を担っています。そんな重要な燃料フィルターをずっと交換しないツワモノもいます。
それが結構厄介なことになることも。僕が実際に経験したトラブルを紹介します。
燃料フィルター交換後のエア抜きができない
車検で入庫してきたエルフですが、燃料フィルターが本当にヤバい位交換されていませんでした。もちろんそれほど高い物でもないので、交換したらその後が大変でした。
燃料ラインをいじると、空気が混入します。
ディーゼル車にとって空気は大敵で、燃料を切らした時など復旧させるのが大変。
ガソリン車はがガソリンを入れれば復活しますが、ディーゼル車は燃料ラインのエアを抜かないといけません。
このエア抜きをするのがプライミングポンプと呼ばれるポンプです。
プライミングポンプをあおって、エア抜きをするんです。
この時も、フィルターを交換した後プライミングポンプでエア抜きをしようとしたらまさかの事態。プライミングポンプから燃料が漏れてきました。
プライミングポンプって水鉄砲みたいな仕組みになっていて、真空ポンプのようなポンプです。
このプライミングポンプのパッキンがボロボロすぎて圧がかけられない為、エア抜きが出来なかったんです。
当然ポンプも交換しないと駄目な羽目に。
恐らくずーっと燃料フィルターを交換しないで来たから、プライミングポンプもずっと動かされてなかった。
その為、パッキンもダメになってポンプの役割が果たせなくてエア抜きが出来なくなってしまったという事です。
土建屋さんが使うトラックはハードなので、こんなこともあるんだなと勉強になりました。
ディーゼル車の燃料フィルターは定期交換をしましょう。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。