夏が終わるまではずーっと続くエアコン修理の依頼。今日も入ってきました。
車はコロナプレミオです。
型式はUA-ZZT245
エアコンのランプが点滅して、まったく効かなかったということです。
入庫して現車を確認すると、今はバッチリと聞いています。
エアコンのスイッチをON・OFF繰り返すと症状が再現できました。
エアコンランプが点滅しているときは、コンプレッサーがONになっていない模様。この年代のトヨタ車はエアコンシステムに異常があると、エアコンのインジケーターランプを点滅させて教えてくれます。
ダイアグノーシスも入るのかわかりませんが、うちの診断機では読み取れませんでした。
なので、一つ一つ点検します。とりあえずエアコンが正常に効いてるときにゲージマニホールドを接続して圧力をみるとさほど異常は見当たらない。
では、コンプレッサーがONになっていないときを再現するとどうか?スイッチを連打したりすると、たまに症状が再現します。この時点で8割くらい原因は特定できていますけど・・
順番に調べていくと、コンプレッサーがONになっていないときは、コンプレッサーに電源が入っていない。
先ほどゲージマニホールドを接続したときに、圧力に異常がなかったので高圧のカットはとりあえず除外。
ということで行き着いたのがこの部品。
エンジンルームのバッテリー側にあるヒューズボックス。
マグネットクラッチのリレーです。一番左上のリレーです。
リレーを抜いて電源回路に12Vを与えても反応しないときあり。当然このときはコンプレッサーに電気がいきません。
ということでリレー単体点検の結果、リレーがONにならないときがあるので交換に踏み切りました。部品は3000円くらいです。
こちらがリレーの品番。
リレーを付け替えて、様子をみると症状が完全に直りました。今回の犯人はリレーで間違いありませんでした。
知り合いの電装屋さんに聞いたら、コンプレッサーがダメになったりサーボモーターに異常がでてもエアコンのインジケーターランプを点滅させるそうです。
まだまだエアコン修理の夏は続く・・・
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。