オイルシールを交換しても、またしばらくしたら漏れてくる場合

まずはこちらをご覧ください。

本日点検で入ってきた車です。

バックプレートの裏がオイルで滲んでいるのがわかります。

実はこの車は以前リコールが出て、アクスルシャフトのオイルシールを交換されている車両です。もちろんリコール作業は終わってます。

しかしながら、左右ともに漏れているのがわかります。

オイルシールを交換しているのにどうして漏れてくるのか?

これって、アクスルシャフトだけに限りません。

例えばエンジンなんかもそうです。カムやクランク、オイルポンプのシールを交換したのにまた漏れてくる。

いわゆる回転しているシャフトに対してオイルシールが接触して、オイルを外部へ漏れないように封入していると。

オイルシールって基本的にゴムのような部品で、経年劣化で固くなってきます。

すると、弾力性がないパッキンと同じでオイルを密封することができなくなる。そのためオイル漏れが発生します。

オイルストップリークの添加剤って、このオイルシールに対して弾力性を回復させる溶剤が入っているので、一時的にオイル漏れが止まる。

では今回のように、オイルシールを交換しているのにまた漏れてくる場合何が原因なのか?これは簡単で、シャフトのあたり面がよろしくないわけです。

オイルシールがシャフトに接触する部分を少しずらしてあげる、もしくはシャフトに歪みやすり減りが発生している場合はシャフトごと交換すると。

昔三菱のGDIで、ディオンのカムシャフトオイルシールを交換した時、カムシャフトがものすごく暖つき摩耗していたんです。

オイルシールに接触している部分がこんなにも削れてるんだって驚きました。

シールを交換してもダメな場合はシャフトの交換。これが必要です。

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