毎日毎日ものすごい暑さになってきましたね。聞き飽きたように
「過去最高を記録しました」
という、アナウンスが流れています。それは6月の最高気温だったり、梅雨明けのスピードだったり。ようするに真夏が今年は早くやってきてしまったと。
今って、オーバーヒートしている車を見かける事ありますか?
僕は過去に数回オーバーヒートをしたんだなって、出かけている時に見かけました。最初に見たのはいろは坂。夏に日光へ遊びに行った時、大渋滞にはまってしまい、途中でボンネット開けてオーバーヒートを起こしてる車を見ました。
あと、ガソリンスタンドで働いている時、同じくボンネットから煙もこもこ出してくる車をみました。
それ以外は、整備で入庫してくる車両以外は見かけていません。
これだけ外気温が高くなった近年でも、日本車はさすがによくできているなと。
それでもオーバーヒートは時として起こります。どういう時にオーバーヒートが起きるのか?
目次
現代のオーバーヒート要因ナンバー1は?
電子制御化された現代の車で、一番オーバーヒートに陥る原因って何か?
サーモスタットと言いたいところですが、電動ファンのモーター不良だと思います。
この場合、気が付きにくいんです。普通に走っていると、走行風でラジエターを通過するからオーバーヒートはしません。
信号待ちや渋滞にはまった時、一定以上の温度になった時、電動ファンが回って水温を制御します。
このファンが壊れてオーバーヒート。この故障、なかなか多いです。単純に見分けるにはエアコンスイッチを入れて、ファンを強制的に回してみる。回るかどうかの簡易点検ができます。
続いてはやっぱりサーモスタット不良。これは特定の車種に多いです。
サーモスタットが壊れるのって、開弁不良よりはサーモケースからクーラントがもれてきて、とりあえず交換しようかという流れが多いです。
本当に開かなかったり閉じなかったりするサーモスタットって、最後に見たのはDA64Vのエブリィ位ですね。
スーパークーラントになってから、ラジエターが詰まることが少なくなった
クーラントもロングライフクーラントからスーパークーラントに切り替わったおかげで、長寿命化されました。
それに伴って、ラジエターの中が錆び錆という車は随分減りましたね。
一番ひどい車で、クーラントを交換されないがために、水路が詰まってオーバーヒートを起こした車に遭遇したこともあります。
ラジエター内を水で何度フラッシングしたか。真冬だったのに水温計が振り切れましたから。
現代の車でオーバーヒートに気を付ける事
今の車でオーバーヒートに気を付けるべきことはどういう所か?
・水漏れに注意すること(クーラントの量が少なくなるとオーバーヒートします)
・予防でラジエターや電動ファンを交換する(弱い車種は特に)
この位ですね。後はファンベルト、ウォーターポンプ、ウォーターホース類は一定のスパンで交換すること。クーラントももちろんですけど。
今の車はオーバーヒートを起こす時、メンテナンス不良というよりは突発的な原因が殆どです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。